「オーシャンカップ・SG」(17日、まるがめ)

 待ちわびた栄冠を、ようやく11回目のSG優出でつかみ取った。インから逃げた峰竜太(32)=佐賀・95期・A1=が自身初のSG戴冠。優勝賞金2700万円を手にした。2着は前本泰和、3着は丸岡正典が入った。

 ゴールする前に、ヘルメットの奥で涙を流した。峰が悲願のSG初優勝。かみしめるような控えめなガッツポーズにこれまでの苦難が集約されていた。

 予選2位通過ながら転がり込んできた優勝戦1号艇の大チャンス。それでもSはコンマ19。トップSの井口の赤いカポックが見えた。「Sで遅れて、終わったと思った。いいターンじゃなかった。差されないで、と願った。でも、持たせられる足があった」。1Mを旋回したときには先頭に躍り出ていた。

 それでも栄光のゴールまでは長く感じた。「2周目から数え始めた。泣かないようにと思えば思うほど、3周目を回っているとき、いろいろ思い出して」。SG優出11回目でのVは史上3位タイの遅さ。涙をこらえることはできなかった。

 前回のチャンスは15年8月のメモリアル(蒲郡)。1号艇で臨んだが、逆転で2着に敗れた。だが、あれから優勝戦のインでは鬼になった。そのメモリアル2着以降は、優勝戦のインで12連勝。13連勝目が今回の栄冠だった。

 有名俳優と同姓同名。デビュー時はもちろん、08年のテレビCMでは、歌手の和田アキ子にハグをされて、さらに話題となった。しかし、今回はレーサーとしての成績で名をとどろかせた。これで年間獲得賞金は7900万円超え。年末のグランプリ出場も当確ランプだ。「1つ獲れたからといっても、しっかり土台(どだい)をつくって、SGを簡単に獲れる選手になりたい」。くしゃくしゃに泣きまくった顔で、新チャンピオンはトレードマークの笑顔を見せた。