「中日6−5広島」(10日、ナゴヤドーム)

 広島が4点リードを守り切れず、悪夢のサヨナラ負け。九里亜連投手(25)が五回途中5失点の乱調で、最後は守護神・今村猛投手(26)がサヨナラ打を浴びた。9カードぶりの負け越しで、ナゴヤドームは引き分けを挟んで5連敗。優勝マジック再点灯とはならなかった。

 球場を青く染めた竜党の歓喜の声とともに、白球が今村の足元を抜けた。5−5の九回1死三塁。「反応が遅れた」と守護神が大島に中前打を浴びて試合が終わる。今季3度目のサヨナラ負けで、ナゴヤドームは引き分けを挟んで5連敗。優勝マジック再点灯は、11日以降に持ち越しとなった。

 最大4点差を守り切れなかった。二回に鈴木の24号3ランで5−1。序盤で試合の主導権を手にしたと思われたが、九里がリードを守り切れない。二回裏には連打と四球で無死満塁とすると、代打・遠藤の右前適時打などで2点を失った。

 三回以降も投球に安定感がなく毎回、先頭打者に安打を浴びた。「勢いがなかった」と畝投手コーチ。5−4の五回はビシエドの三塁打から1死一、三塁とされ、藤井の一ゴロで試合が振り出しに戻った。九里は「調子?関係ない。試合を作れなかったことが一番(悔しい)」と唇を結んだ。五回途中、8安打5失点で無念の降板を言い渡された。

 後半戦開始直後に今季2度目の離脱となったジョンソンに代わり先発へ。先発へのこだわりが強く、今回の配置転換を逃さない意気込みでマウンドに上がっていた。だが、気持ちとは裏腹に結果が出ない。5回10安打5失点(自責点4)だった前回3日の阪神戦に続き、2試合連続でのKO劇。緒方監督は次回登板に「まだ分からない」と白紙を強調した。

 守護神の今村は痛打されたものの、五回途中から救援した中田を筆頭に中継ぎ陣の安定感は抜群だった。六回・一岡、七回・ジャクソン、八回・中崎といずれも無失点でつないだ。7月4〜6日の巨人戦以来、9カードぶりの同一カード3連戦の負け越しにもリリーバーのたくましさが目立った。

 11日からはマツダスタジアムに戻り、巨人との3連戦に臨む。本拠地での勝率は・708と驚異的な数字を残している。指揮官は「中継ぎが打たれることもある。また地元に帰って戦いたい」と気持ちを切り替えた。大声援も力に変え、目下の戦いに全力を尽くす。