「オリックス8−4楽天」(11日、京セラドーム大阪)

 お立ち台の笑顔がまぶしかった。今季2度目のヒーローインタビュー。オリックス・若月健矢捕手(21)は照れながらスタンドに喜びの声を届けた。

 逆転を許した直後の四回1死二、三塁。岸の2球目を捉えた打球は右中間を破る逆転の2点適時打になった。ここから打線がつながり、一挙5点のビッグイニングになった。

 「本当にうれしかったです。岸さんに1打席目は四球。3打席目(右飛)も悪くはなかった。これを自信にしたい」

 打率・198。決して満足のいく数字ではない。高卒4年目で正捕手を任された。守備に全勢力をつぎ込む中、攻撃では貢献できなかった。チームが勝てなければ、スタンドからの厳しい視線にさらされた。心ないヤジも飛んだ。たまる一方のストレス。「この車をぶっ壊したい」とマイカーを前に怒りをこらえた日もあった。

 それでもあきらめなかった。福良監督の助言をきっかけに打撃フォームを改造。ようやく報われた。「これからもっと打てるように頑張ります」。21歳はさらに前を向いた。