7月31日をもってトレード期限が終了した。今季は7月下旬で3件が成立。愛着のあるチームを離れ、対象選手はさまざまな思いを胸に秘め、移籍先でプレーすることだろう。日本ハムに交換トレードで入団した前ヤクルトの杉浦稔大投手(25)は千葉・鎌ケ谷2軍施設で右肩痛からの復活を目指し、リハビリに取り組んでいる。

 2軍で、チームメートと接する機会は10日以上が過ぎた。8月9日の鎌ケ谷室内練習場。日本ハムの新しいユニホームで、ネットスローや軽めのキャッチボールを丁寧にこなす姿があった。新チームの印象について聞くと「変な堅苦しさもないですし、皆さんフレンドリーに接していただけるので、すごいやりやすいです」。すっかり溶け込んでいた。環境のよさを肌で感じでいる。

 担当したことがある記者にはヤクルトこそフレンドリーという印象がある。当然ながら、在籍した球団を離れるさみしさもあったという。「自分がトレードかという思いもありました」と当時の思いを語った杉浦。家族はどう思っていたのか。妻のあさ美さんは「ほかのチームより、断然いいじゃない!」と励ましてくれたとか。かつては「モーニング娘。」に在籍。杉浦もあさ美夫人も北海道出身で複雑な思いがありながらも、夫人も喜んでくれたことで前向きに捉えることもできたようだ。

 国学院大から即戦力投手として期待され、入団。15年にはソフトバンクとの日本シリーズ第3戦に先発した、能力の高さが買われ、日本ハム入団に至った。今季中の登板は厳しそうだが、地道なリハビリもあり、右肩の状態もよくなっている。「腕を振ってしっかりというピッチングはまだですけど、日に日によくなっている感じはします。まずはしっかり治すことを考えてやっていきたい」。

 10月には夫人が第1子を出産予定。「これから子どもが生まれるので大変ですけど、頑張らないと。北海道の人が喜んでもらえるように札幌ドームで投げなきゃいけない」。夫人やチームに喜んでもらえるように、道産子右腕は来季のローテ入りを目指し、肩を仕上げていく。(デイリースポーツ・水足丈夫)