「広島4−1巨人」(13日、マツダスタジアム)

 広島の岡田明丈投手(23)が、6回4安打1失点(自責点0)で今季11勝目を挙げた。チームメートの薮田らに並ぶリーグ2位タイとし、トップの巨人・菅野に1勝差と迫った。チームは連勝を飾り、優勝マジックは早ければ15日・阪神戦(京セラ)で再点灯する。

 マウンド上で一度も表情は変わらなかった。得点圏に走者を背負っても、焦りは全く見せない岡田。要所を締める粘り強い投球で11勝目を手にした。

 「テンポよく切り替えるところは切り替えて投げられた。(突如崩れることを)一番の課題としていたので、それがなくていい結果につながった」

 初回、いきなりのピンチを迎えた。先頭の陽岱鋼に中越え三塁打。「1点は仕方がない」。先を見据えて、無失点で抑えるのではなく、最少失点で切り抜けることに意識を切り替えた。結果、マギー、坂本勇を2者連続三振、阿部を二ゴロに仕留めて先制点を許さなかった。

 回を追うごとに状態は上がっていった。最速153キロの直球を丁寧にコーナーへ投げ分け巨人打線を圧倒。唯一の失点は六回だ。安打と失策で無死三塁。迎えたマギーに中前適時打を浴びて1点を失った。なおも1死一塁。阿部を二ゴロ併殺打に打ち取り、追加点を与えなかった。

 6回を投げ4安打1失点(自責点0)。堂々の投球を見せつけた。球数は86球と余力を残しての降板。「自分はまだ全然投げることができた。1試合任されるようにしていきたい」。好投を続けることが、首脳陣からの信頼感へとつながる。

 巨人戦は相性抜群だ。これで、通算7試合の登板で4勝1敗。12日の同戦でプロ初完封を挙げた同僚の薮田に並び、リーグトップ12勝の巨人・菅野へ1差に迫った。初のタイトル獲得を狙える位置につけている。「チームが勝つことが一番なので、結果的に最多勝を取れればいい」と謙虚な姿勢を見せる。

 前回6日のDeNA戦(横浜)では白星こそついたが、制球を欠いて5回3失点。緒方監督は「前回から修正してしっかり投げてくれた。ナイスピッチング。リズムもテンポもよかった」と高評価した。

 チームは連勝で優勝マジック再点灯は最短で15日の阪神戦。連覇へ、岡田がチームの力となる。