「陸上 世界選手権」(13日、ロンドン競技場)

 12日の男子400メートルリレーを最後に現役を引退した“人類最速の男”ウサイン・ボルト(30)=ジャマイカ=が13日、引退会見を行った。同レースではアンカーとしてバトンを受けたが、左太もも裏を痛め、まさかの途中棄権。壮絶なラストランとなった。

 この日は、前日叶わなかったトラックを一周して、観衆にあいさつ。「輝かしい時間だった。さよならを言ってきた。ここの観衆のエネルギーはすさまじかった。いつもホームのように感じていた」と、ロンドンのファンに感謝を告げた。

 100メートルではまさかの3位に終わり、リレーでも棄権。想定外のフィナーレとなった。だが「リオ五輪から1年、2017まで現役を延ばしたことを後悔しているか?」と聞かれたボルトは「全然。ファンはもう1年、戦う姿を見たがっていたし、彼らなしではここまで走れなかった。ここに出られて、ショーを見せることができてよかったと思ってる。それがすべてだ」とキッパリ。今回の敗戦についても「1度の負けで、成し遂げてきたことは変わらない」と話し、輝かしいキャリアに胸を張った。

 復帰の可能性を問われると、強い口調で言った。「ないね。多くの人間がカムバックして醜態をさらしている。俺は彼らとは違う」と話し、完全否定した。