ボクシングのWBC・IBF世界ウエルター級王者のエロール・スペンス(29)=米国=が10日、米国テキサス州ダラスで交通事故を起こし、集中治療室に運ばれたことが分かった。米放送局CBSなどが速報で伝えた。

 現地警察によると、同日午前3時頃に白色のフェラーリが猛スピードで走行中に単独事故を起こして大破。スペンスと特定されたドライバーはシートベルトをしておらず車外に放り出された。スペンスは深刻な状況でICUにとどまっているという。

 スペンスは現役最強に数えられるボクサーの一人。12年ロンドン五輪でベスト8で敗退後の同年11月にプロデビュー。体格も生かしたサウスポースタイルから的確なパンチでKOを量産してきた。「リング・マガジン」のパウンド・フォー・パウンドでは、ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)、テレンス・クロフォード(米国)、カネロ・アルバレス(メキシコ)、井上尚弥(大橋)、オレクサンドル・ウシク(ウクライナ)に続き6位にランクされている。

 17年5月に英国シェフィールドでIBF世界同級王者のケル・ブルック(英国)を11回KOで破り王座を奪取。今年3月には無敗の世界4階級王者マイキー・ガルシア(メキシコ)に判定で完勝し、9月28日にはロサンゼルスでWBC世界同級王者のショーン・ポーター(米国)を判定で退けて4度目の防衛に成功するとともに2団体を統一したばかりだった。

 現在までの戦績は26戦全勝(21KO)。ライバルとして対戦が待たれていたWBO世界同級王者のクロフォードは自身のツイッターを更新。「チャンプ、君のために祈る。私達ファイターはよくなることを知っている」と回復を願った。