「マーリンズ2−3ドジャース」(16日、マイアミ)

 マーリンズのイチロー外野手(43)は五回に代打で出場し、適時投手強襲安打を放った。守備には就かず、1打数1安打で打率は・225(111打数25安打)。後半戦初安打でメジャー通算3055安打とし、数々の盗塁記録をもつリッキー・ヘンダーソンの安打数に並び、歴代23位タイに浮上した。チームは敗れて後半戦3連敗となった。

 3点を追う五回1死一、三塁の好機。イチローがカウント2−2と追い込まれた後、外角高めの119キロカーブを打って出た。投手の足元に飛んだ打球。先発左腕のヒルはバランスを崩しながら素手捕球を試みたが、左手に当たった打球は遊撃手の前へ。その間に一塁を駆け抜け、6月27日のメッツ戦以来の打点を記録した。

 試合後のイチローが「クソボール」と表現したのはカウント2−1からの4球目。外角高めの140キロの直球だ。ボールと判定されてもおかしくないコース。「(カウントが)3−1で完全にこっちのペースになるけど、あの1球で向こう側のゲームになりますからね。ポイントはそこ」。打者有利になるはずが、逆に追い込まれた。最後はストライクゾーンの外にはずれたカーブを打ったことに「振りたくないけど、振らなきゃしょうがない。しょうがなかった」と説明した。

 打球の方向が投手の右側(一塁側)だったことも功を奏した。相手左腕は投球後に三塁側へ流れた態勢を立て直そうとしたが、バランスを崩して打球に反応し切れなかった。利き手を出してまで阻止しようとしたプレー。イチローの1点を取ろうとする意識が見えた打席でもあった。

 この1本で歴代23位のヘンダーソンの通算安打数に並んだ。シーズン130盗塁(82年)、通算1406盗塁などのメジャー記録を保持する殿堂入り選手。イチローは6月25日のカブス戦に「1番・中堅」で先発し、同氏が持っていた中堅先発最年長記録を更新している。