「全国高校野球選手権・1回戦、智弁和歌山9−6興南」(11日、甲子園球場)

 智弁和歌山が6点差を逆転して2011年以来、6年ぶりに初戦を突破した。高嶋仁監督(71)は甲子園通算最多記録を更新する64勝目を挙げた。

 三回を終わって0−6からの大逆転。久々の勝利の感想を問われ「何十年ぶりかなと思った。ずっと初戦突破していなかったので」と顔をくしゃくしゃにして喜んだ。

 自身の甲子園通算勝利も11年夏を最後に遠ざかっていた。勝てなかった間に、大阪桐蔭や作新学院(栃木)など、若い監督が率いるチームが甲子園を制した。「智弁だけ置いて行かれる。監督が悪いなと思っていた」と、弱気になることも多くなった。

 この日は先発・北拓海投手(3年)が制球に苦しみ、序盤に大量失点。「苦しかったですね。負けたら監督の責任と思っていた」と振り返った。

 それでも、試合前に「ロースコア」と予想していた展開ではなく、13安打で9点を奪っての勝利。「点の取り合いになったら、勝たなあかんでしょう!」。猛打・智弁和歌山を築いた名将らしい言葉がよみがえった。