球宴も終わり、17日からいよいよ後半戦が始まる。阪神はいきなり首位の広島と戦う。8ゲーム差という数字を見ると3連勝を期待したくなる。しかし、前回も書いたように無理をしてはいけない。

 無理な投手起用をして広島に3連勝して喜んで、その次のカードで3連敗を喫しては元も子もない。上ばかり見ていても下ばかり見ていてもダメだ。数字は気になるだろうが、ここは我慢して自分たちの野球をすることだけを考えてほしい。

 後半戦から明るい材料がある。新外国人ロジャースの加入と西岡の復帰だ。2人ともやってみないと分からない部分はあるが、野手の層が厚くなるのは間違いない。糸井、福留が絶不調で8連敗を喫しても貯金は「7」ある。首位の広島に大型連敗がないから大差となっているが、チームの数字だけを見れば悪くない。チーム防御率はリーグ1位だし、打線もロジャース、西岡が加わり、福留、糸井、鳥谷のベテラン勢が打てば期待できる。

 ここで問題は、若手野手が後半戦でチームの力になるかどうかだろう。結果が求められるチームにおいて出場機会は自分たちでもぎとらなければいけない。ロジャース、西岡が1軍に昇格すれば2人は2軍に落ちることになる。2軍落ちは若手野手になるだろうが、ロジャースとポジションがかぶる原口だって結果を出さなければ2軍落ちの可能性もある。

 開幕前に遊撃のレギュラーとして期待された北條は、結果が出ず2軍行きを命じられた。将来のことを考えるだけなら若手を我慢して起用して育てるという方法もあるだろう。Bクラスのチームなら若手にチャンスを与えればいいが、2位で優勝だって可能性がある。加えてCSでの甲子園開催を勝ち取るためにも最低でも2位を確保しないといけない。勝負にこだわる選手起用は当然で、若手野手は結果を出して自分たちで出場機会を得ないといけない。

 このような状況で若手が試合に出るようなら、本当の力がついたことになる。後半戦は若手野手にとって一人前のプロになるチャンスでもあり、成長できずに終わるピンチでもある。勝たなければいけない状況でどれだけ結果を出すか。若手野手の結果に注目していきたい。