阪神は1日から首位広島との3連戦に挑む。この3連戦の結果次第では、広島にマジックが点灯する。10ゲーム差を離されている現状において、優勝を狙うには3連勝しかない。しかし、現状の戦力を分析すると、あまり楽観的なことも言えない。

 広島との対戦成績は7勝7敗ではあるが、力の差を感じる。数字的にも7月末までで、チームの打撃成績では広島がチーム打率・280に対し阪神は同・244と大きな差がある。広島の試合数が4試合多いとはいえ、本塁打数は広島の104本に対して阪神は64本。これに走力を加え、チーム得点は広島が518点で阪神が365点と大きな差になっている。

 失策数も広島の53に対し阪神が60と多い。加えて記録に残っていないミスもあった。攻撃力と守備力は広島に劣る。唯一対抗できるのが投手力だ。チーム防御率で広島の3・28を阪神が0・01ではあるが3・27と上回っている。投手陣は先発、中継ぎ、抑えと広島に十分対抗できる陣容であり、結果も残している。

 スターティングメンバーを見ると、広島はセンターラインが固定され、レギュラーと呼べる選手が半数以上を占めている。一方、阪神は開幕からレギュラーとして出場しているのは鳥谷だけ。加えて上本、福留は出場が多いが、全試合に出ているわけではない。

 他のポジションは昨年と同じように調子のいい選手を起用している。開幕前には昨年結果を残した北條、原口、高山がレギュラーとして期待されたが、成長していない。

 今季、50試合以上残しているが、昨年の4位に比べると2位と順位は上がっている。しかし、中身は昨年と一緒で若手のレギュラーを育て切れていない。ここが広島との差に表れている。

 優勝するには広島3連戦で3連勝が必要だ。広島は一つ勝てばいいという余裕がある。加えて絶対的な強さを誇るマツダスタジアムでの試合。阪神にとっては厳しい状況である。投手陣の踏ん張りはもちろんだが、広島に勝つには攻撃陣が広島投手陣をどう打ち崩すか。ここがポイントとなる。