先週の阪神は4連勝を含む4勝1敗1分けで貯金を2桁の10に戻した。とはいえ、首位広島とのゲーム差は9と、楽観視できる数字ではない。それだけに、広島を意識するというより、目の前に一戦一戦をしっかり戦ってほしい。

 今週はビジターで巨人、DeNAと戦う。この2チームはAクラスはもちろん、隙あらば2位に入ろうとしているだけに、きっちりたたいておきたい。特に4位の巨人は、開幕前から戦力的には悪くない。調子に乗ればどんどん勝ってくる可能性があるだけに、怖い存在だ。

 巨人との3連戦初戦は、岩貞が先発する。昨年10勝を挙げ、今季はローテーションの軸として期待されたが、ここまで4勝8敗、防御率4・88。現在3連敗中で期待外れの結果となっている。

 しかし、ボールだけを見ると決して悪くない。1日の広島戦(マツダ)も初回に3失点したが、その後はまずまずの投球だった。今季の特徴だが、立ち上がりに失点するケースが目立つ。そして点を取られた後は開き直って投げ、いい投球をしている。立ち上がりに自信がないから、四隅を狙いすぎて腕が振れなくなっている。

 今年の巨人は13連敗という大きな連敗もあり、4位となっている。夏場にきて勝ち星を先行させているが、6日の中日戦で逆転負けを喫したように強そうで強くないという印象だ。ただ、阪神にとって伝統の一戦は、昔から意識する特別な相手でもある。岩貞も同じだろう。ましてチームが連勝中。いい投球をしようという意識も強いはずだが、気負いすぎて結果を求めるとこれまでの悪いパターンにはまる。「結果的にチームが勝てばいいや」というくらいの気持ちで、自分の投球をすることだけを心掛けてほしい。そのためにも立ち上がりから大胆な投球をする必要がある。広島を追うためにも岩貞の力は必要だ。