「巨人11−1阪神」(20日、東京ドーム)

 まだ2点ビハインドの七回攻撃終了時点で、阪神は、4番・ボーアをベンチにさげた。試合展開を見ても、まだもう1打席、回ってくる可能性もあった中で投手と入れ替えた。開幕戦で主軸を託したバッターをわずか2試合、8打席で交代させるということは疑問だ。

 8打数ノーヒットと結果は出ていないが、それは決して本人の責任だけではない。新外国人選手にとって、対戦するピッチャーは初めてというケースが多い。どんなボールを投げてくるか、どんな球種があるのか。データがあるとは言え、それは実際の打席に立ってみないと判断がつかないケースがある。

 象徴的だった七回2死満塁の第4打席。ファーストストライクのストレートを見逃した時点で、ボーアのタイミングの取り方は明らかな変化球狙いだった。記者席から見ていても分かっただけに、経験豊富な捕手なら気づく。巨人のマスクをかぶっていたのが炭谷だからこそ、その反応を見て3球直球勝負を決断できたのだろう。

 初対戦の投手で変化球を狙うというのは、スライダーでも曲がり幅など個人差があるため、非常に難しい。チャンスの場面でもあるし、ベンチの打撃コーチが直球に絞るよう指示すべきだった。

 開幕戦の評論でも少し触れたが、岩崎が坂本にヒットを許してしまったことで、この日の勝敗を分ける3安打につながった。やはり野球は流れのスポーツ。苦しい状況だが、開幕3連敗だけは絶対に避けなければならない。