「DeNA0−4阪神」(10日、横浜スタジアム)

 今季3度目の先発を務めた阪神・青柳晃洋投手(27)が7回3安打無失点で2勝目をあげた。徹底して低めを突いてDeNA打線を手玉に取った投球を、名投手コーチとして名高いデイリースポーツ評論家の佐藤義則氏(66)が解説。「相手打線を牛耳った」と評価した。

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 青柳は「スタイルができたかな?」と思わせる、完璧に近い内容のピッチングだった。何と言っても、低めのコントロールがいいから7回、21個のアウトのうち11個のゴロアウトを量産した。

 アウトの取り方としては、これが青柳の持ち味だろう。そのためには、この日のように徹底して低めを突く制球が不可欠だが、そこへ苦もなく投げ込めていた。

 その高さの中で右打者なら内角低め、左打者は外角低めにシュート系の球がコーナーにも決まるから、たまにヒットがあっても連打にはならない。

 加えて、直球の質だ。140キロ超という球速もある。しかしそのスピード以上に強さがある。たまに外野に打球が飛んでも力のない飛球となっており、DeNA打線がことごとく力負けしていた。

 この2種類のボールで十分、と判断したのだろう。カーブ、スライダー系のボールはほとんど使うことなく「1点あれば十分」くらいの安心感で相手打線を文字通り、牛耳った。