「広島0−5阪神」(3日、マツダスタジアム)

 阪神は若手の台頭で力をつけつつあるチームだけに、やはり好不調の波は出やすい。

 しかし、調子にかかわらずやれることはあり、それを愚直にやり通すことは、勝利にもつながる。全力疾走であったり、声の連係がそうだ。

 三回1死満塁で、遊ゴロに倒れたマルテだが、必死の走塁で併殺を防ぎ先制を呼んだところは評価したい。

 さらに五回の守り。無死一、三塁で野間の遊ゴロを処理した中野は自分で二塁ベースを踏み、素早く本塁返球し三走・坂倉の生還を阻んだ。この併殺は伊藤将を救うビッグプレーだが、三走の動きが見えないだけに、糸原の的確な指示があったはずで、その声もまた、ファインプレーだ。

 さらに七回2死満塁。代打・松山の場面で矢野監督が直接マウンドへ足を運び、伊藤将を笑顔にさせた。監督の声が絶妙の「間」を与え、松山を抑える力となった。

 声掛け、全力疾走という基本中の基本を怠らなかったことが生んだ勝利だ。