阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(63)が20日、佐藤輝明内野手(22)ら虎のルーキーたちに中断期間の過ごし方を説いた。例年とは違うシーズンで、データ分析と頭の整理を“夏休みの宿題”にすべきと提言した岡田氏。しっかりと自己診断した上で学習することが、後半戦の活躍につながると分析した。

  ◇  ◇

 プロ野球は五輪中断期間に入ったんやけど、後半戦再開までにどう過ごしていくか−。こういうシーズンは今までになかったことやから、誰も対処法は分からんのやけどな…。ただ阪神で言えば佐藤輝は、この期間で分析をやり直した方がええと思うな。

 ここまで12球団ワーストの121三振か。ある程度、前半戦で打ち取られた攻め方、三振してしまった配球というのはデータとして出ているはずよ。そこをスコアラーと一緒に見つめ直し、後半戦に向けて頭を整理していく。佐藤輝に関して言えば三振数を減らすために、まず自分ができることとして「ボール球を振らない」こと。そしてどう攻められて三振したかを理解することやろな。

 何でもそうやけど、まず自分のことを分かっていなければ、対策の立てようがないやろ?ゲームが続いていく例年であれば、なかなか途中で頭を整理する時間は取れんわな。でも今年はこうやって冷静に見つめ直す時間を作ることができる。実戦もあるけど、セ・リーグとパ・リーグでは配球パターンも違うわけやから、試合の結果どうこうではなく、どう頭の中を整理して後半戦に臨むかを考えたらええんちゃうかな。

 一方で体を追い込むとかは、今の暑さを考えたらそうはできひんよ。ゲームもあるわけやし、場所も甲子園やんか。アマチュア時代は1年間フルで試合をやるわけやないから、秋のリーグ戦前に合宿をやるんやけど、夏場は涼しいところでやるからな。一緒にしたらアカンと思う。

 監督時代にルーキーの能見がある時期にガタッと調子を落としたことがあって、調べてみたら、大阪ガスではこの時期、走り込みと投げ込みばっかりやってましたと言ってたんよな。プロとアマでは戦う試合数も違うし、リズムも違う。だから体を追い込むとか、作り直すというよりは、実戦を消化しながらデータの分析、頭の整理をした方が、後半戦につながるんちゃうかなと思うよ。

 ◆共同通信デジタルを基に佐藤輝の前半戦をひもとくと、規定打席到達者の中でボールゾーンスイング数350、同スイング率43・5%はいずれもトップの数字。25分割のゾーン表を見ていくと、ストライクゾーンに来た低めの変化球を得意としているが、ボールゾーンの変化球にも手を出して凡退していることが分かる。これは一般的にローボールヒッターの典型的な特徴とされており、紙一重のところで見極めができるかどうかがポイントになりそうだ。