あの瞬間を見ていたからこそ、リハビリを乗り越えた才木の1軍復帰登板を球場で見られたことがうれしい。

 19年5月19日のウエスタン・広島戦(由宇)。初回先頭の小園に6球を投じて二飛に抑えたところで、右肘を押さえ表情が曇る。小滝トレーナーから処置を受ける際、才木は絶望感が隠せなかった。

 リハビリの期間は対話を大切にしてきた。現在はすでに虎風荘を退寮したが、部屋を行き来するほど仲の良かった高橋とは「よく真っすぐとかについて聞いたりして。高橋さんは真っすぐがすごくいい投手なのでこういう感覚で投げてるのか〜とか勉強になりました」と充実の“直球談義”を交わしたという。

 両者はトミー・ジョン手術を受けた共通点がある。一足先に1軍復帰登板した才木と懸命にリハビリを続ける高橋。2人がまた一緒に、先発ローテで回る姿が見られればな…。(関谷文哉)