10月を迎え、修学旅行シーズンの到来だ。24日の東京駅には大きなカバンを持った高校生がにぎやかに新幹線を待っていた。「日曜やのになあ。普通はずらすけどなあ。今の子は新幹線で行くんやなあ」。黒のジャケット姿の岡田監督は不思議そうに眺めていた。

 監督に北陽高時代の修学旅行先を聞いてみると「行ってないよ、当たり前やんか。野球部とサッカー部は行けへんよ」と返ってきた。明星中では「熊本やったなあ」と少しだけ遠い目をした。

 レギュラーシーズン甲子園最終戦となったこの日は福島県や香川県から修学旅行生が観戦に訪れていた。イニング間には大型ビジョンに楽しそうに手を振る様子が映し出され、超満員のスタンドも拍手で歓迎。リーグ優勝イヤーの観戦。4番・大山にも本塁打が飛び出し、きっと最高の思い出になったはずだ。(杉原史恭)