5年に1回実施される国勢調査。このデータを緻密に分析していくと、日本人の暮らしの驚くべき実態が透けて見える。1回目の今回は、女性が多い街について、分析をしていこう。(ノンフィクションライター 和泉虎太郎)

市区町村によって
大きく異なる「男女比率」

 5年に1回実施される国勢調査は政府が行う公的統計のなかでもっとも重要かつ大規模な調査である。日本国内に居住するすべての家庭を対象とし、世帯構成、各人の年齢性別、就業状況、住居の状況などが調べられ、またその結果は他の統計調査の基礎データとしても利用される。いわば「統計の統計」というべき存在である。

 直近の国勢調査が行われたのは2015年(10月1日が基準)であるが、全国民を対象にした大規模調査だけに処理に時間がかかり、結果は逐次公表され、最後の項目が公表されるまでには3年近くかかる。現在は、まだ公表途中だ。

 まだ一部ではあるが、だれでも統計局ホームページから調査結果を入手することができる。これらは基本的には素のデータであり、さらに加工を加えることで、意外な日本の姿が見えてくる。

 第1回は市区町村それぞれの男女の比率に注目した。日本における出生時の男女比率は女100に対して男は105前後、戦後はこの数値はほぼ一定の水準で推移している(厚生労働省 人口動態調査)。そのままであれば、男が多いというのがデフォルトである。

 しかし、各市町村の産業構造などさまざまな要因で男女比は大きく変わっていく。今回は女性の多い市区町村(集計対象は人口5万人以上、764市区町村、以下同)のランキングを紹介しよう。