今回は、上場企業の有価証券報告書に記載された平均年収のデータを使って、大阪府に本社がある上場企業を対象に「大阪府で年収が高い会社ランキング」を作成した。本社所在地はダイヤモンド社企業情報部調べ。単体の従業員数が100人未満の企業は除外している。

 早速、ランキングを確認していこう。

1位はランキング常連のキーエンス

 1位は、全国版の「年収が高い会社ランキング」でも毎回常連となっているキーエンス。検出・計測制御機器大手で、年収は1839.2万円だった。昨年は2110.7万円だったが、今回の年収は前期比で12.9%減となっている。それでも2位に700万円以上の差をつけており、断トツで高い年収を誇示した。

 2位以下のトップ10には、医薬品メーカー3社が入った。2位は武田薬品工業で年収1091.1万円、5位は塩野義製薬で年収943.1万円、7位は小野薬品工業で年収928.3万円という顔触れである。

 医薬品メーカーはそもそも高収益で、年収が高い会社が多いのだが、大阪府に多数集結している。その理由は、江戸時代から薬問屋の街として知られる大阪市中央区道修町があるため。武田薬品も塩野義製薬も、本社は道修町にある。

 小野薬品の本社も登記簿上は道修町にある。ちなみに小野薬品といえば、同社が製造・販売するがん免疫薬「オプジーボ」が有名だ。この薬につながる研究で、2018年に京都大学の本庶佑特別教授がノーベル生理学・医学賞を受賞したことは記憶に新しい。

 ただ、その後、「オプジーボ」の類似薬に関する特許使用料を巡って、本庶氏が同社に約226億円の分配金などの支払いを求めて訴訟を起こす展開となった。残念ながら、もめ事はまだ続いている。この騒動の決着の行方も、小野薬品を語るうえで注目点の一つとなっている。

建設も3社ランクイン

 医薬品メーカー以外では、建設3社がトップ10に入った。4位の奥村組が952.5万円、8位のダイダンが924.7万円、10位の大和ハウス工業が918.5万円だった。

 また、9位のりそなホールディングスは、昨年891.7万円で11位だったが、今回は919.1万円に増えたことでトップ10内に滑り込んだ。

 ランキングの完全版では、11位以下の計200社を掲載している。年収700万円超えの上場企業の傾向も詳しく分析しているので、ぜひチェックしてみてほしい。

(ダイヤモンド編集部 宝金奏恵)