都内の横断歩道を渡る人々
日本百貨店協会が発表した全国百貨店の3月の売上高は、既存店ベースで前年同月比4.6%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。東京都で8月5日撮影(2021年 ロイター/Androniki Christodoulou)

 日本百貨店協会が発表した全国百貨店の3月の売上高は、既存店ベースで前年同月比4.6%増となり、2カ月ぶりに前年実績を上回った。まん延防止等重点措置の解除により、客数が2.9%増加した。

 各社が企画した外商催事や会員施策、各種イベントが集客に寄与した。春物商材が好調に推移したほか、高額商品も増勢が続いた。ただ、2019年比では売上高は15.2%減、客数は27.8%減で新型コロナウイルス感染拡大前の水準には戻っていない。

 インバウンド(訪日外国人客)向けの売上高が15.3%減、19年比で85.8%減に留まっていることが要因。国内客向けの売上高は4.9%増、19年比で3.5%減とコロナ前の水準に戻りつつある。

 地区別では、10大都市が6.7%増で6カ月連続のプラス。前月より4.7ポイント伸長した。10大都市以外の地方は0.6%減とわずかに前年実績に届かず、2カ月連続のマイナスだった。

 商品別では、主要5品目のうち家庭用品を除く4品目で前年実績をクリアした。主力の衣料品は4.2%増、身のまわり品は10.6%増、美術・宝飾・貴金属を含む雑貨は4.7%増だった。食料品は、総菜や手土産需要の菓子が好調で3.6%増だった。

著者:ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室