都内の百貨店前
日本百貨店協会が発表した6月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比11.7%増だった。都内の百貨店前で2016年6月撮影(2021年 ロイター/Toru Hanai)

 日本百貨店協会が発表した6月の全国百貨店売上高は、既存店ベースで前年同月比11.7%増だった。前月(57.8%増)に比べると伸び率は落ち着いたが、4カ月連続のプラスとなった。

 コロナ禍前の2019年6月との比較では、売上高は11.3%減、来店客数は23.1%減だったが、回復基調は続いている。月後半には梅雨が明けたこともあり、夏物衣料や服飾雑貨、UVケア(紫外線対策)商品などの動きが良かった。

 商品別では、主要5部門が全てプラスとなった。身のまわり品は27.2%増、化粧品などの雑貨は15.7%増と2ケタの伸びとなり、いずれも9カ月連続で前年実績を上回った。なかでも、美術・宝飾・貴金属は25.7%増と17カ月連続のプラスで、富裕層を中心に高額消費が引き続き活況だった。

 売上全体の4分の1を占める衣料品は8.3%増で4カ月連続のプラス、3割の構成比を持つ食料品は4.4%増で9カ月連続のプラスだった。食料品では、海外からの入荷減や価格高騰で生鮮食品が4.2%減と苦戦したが、主力の菓子が手土産需要の伸びなどで14.7%増と好調だった。総菜は4.3%増だった。

 地区別でも全地区がプラスで、10大都市は14.7%増と9カ月連続のプラスだった。前年は10都市のうち8都市が緊急事態宣言の対象となっていたため、その反動で増加した。10大都市を除く地方は3.9%増で、3カ月連続のプラスだった。

著者:ダイヤモンド・リテイルメディア デジタル推進室