ホームファニシング大手のニトリホールディングス(北海道/白井俊之社長)の事業会社であるニトリ(同/武田政則社長)は1118日、「ニトリ池袋サンシャイン60通り店」をオープンした。ニトリ池袋サンシャイン60通り店の売場面積は約1810坪と都内最大級で、取扱いSKU 数は12670におよぶ。8フロアもある池袋店では、お客がスムーズに買物できるように、公式アプリ利用の普及に力を入れている。機能を増やしたというそのアプリの内容と魅力を深堀りしていこう。

ニトリ池袋サンシャイン60通り店がオープン!

ニトリ 池袋サンシャイン60通り店
「ニトリ池袋サンシャイン60通り店」

 1118日にオープンしたニトリ池袋サンシャイン60通り店は、「池袋」駅35番出口から徒歩5分の場所にある。サンシャインシティ地下道入口に隣接し、18階まで8フロアを展開する大型店舗だ。

 ニトリ池袋サンシャイン60通り店の売場面積は約1810坪と、同店開業に先立ち閉店した「東武池袋店」(11月13日閉店)「EXPRESS池袋サンシャインシティ店」(7月10日閉店)の旧店2店舗の合計売場面積(約1400坪)をゆうに超える。広大な売場を生かし、池袋店では家具や雑貨、インテリアはもちろん、家電も揃え、ニトリのほぼ全アイテムを網羅しているという。

 それだけの商品数を揃えていると懸念されるのが、お客が商品を探すのにかかる手間と時間のロスの問題だ。これを解決するため、池袋店は公式アプリ「ニトリアプリ」の利用促進に力を入れる。

 ニトリ公式アプリでは、11月7日に新機能「お部屋deコーディネート」をリリースしている。ニトリHD常務執行役員の永井弘氏は「『お部屋deコーディネート』を含めた5つの新機能によって新しい買物体験を提供することで、お客さまの悩みや困りごとに対してアプローチし、池袋店での買物をより便利で快適なものにしたい」と述べる。 

 「お部屋deコーディネート」とは具体的にどういった機能なのか、紹介していこう。

商品を探しやすく、買いやすく

ニトリ アプリ
「お部屋deコーディネート」

 ニトリ公式アプリの新機能「お部屋de コーディネート」とは、インテリアなどの商品の色や柄が自宅の部屋に合うかを確認できる機能だ。部屋の壁や床、天井、家具の色をアプリ上で選択して部屋を再現し、そこにさまざまな商品を加えていくことで、着せ替え感覚でコーディネートを試すことができる。

 同機能では、カーテンやラグ、クッションカバー、掛け布団カパー、枕カバーといった商品を試すことができる。ママ気に入った商品はアプリ上でそのまま購入することも可能だ。ちなみに池袋店では、実際に「お部屋de コーディネート」を体験できるモニターを4階のカーテン売場と5階の寝具・寝装品売場に設置しており、同機能の普及を図る。

ニトリ アプリ
「店内モード」

 続いて、2112月に導入した「店内モード」について見ていきたい。同機能の特徴は、探している商品がどの階のどの棚にあるのか、各店の店内レイアウトが描かれた地図上に赤枠で位置を示してくれるというもの。「多層階である池袋サンシャイン60通り店では、とくにこの機能が役立つだろう」と永井氏は説明する。

 そのほか、商品の在庫状況や注文時の納期、商品説明などを確認できるのも「店内モード」の機能の1つだ。そして、実際に目当ての商品を陳列する売場までたどりつき、商品を手に取って確認したら、次に紹介する「アプリde注文」を使えばアプリ上で商品を注文することができる。

ニトリ アプリ
「アプリde注文」

  「アプリde注文」は、今年6月にリリースしたばかりの機能で、先述の「店内モード」内から利用可能だ。商品のバーコードを読み取れば、決済から商品の取り寄せ手続き、宅配日の設定までをアプリ上で行える。大型商品の購入手続きが楽になるのはもちろん、小さめの商品を複数購入する際にも手ぶらで買物を済ませることができる。

商品の写真を撮って、商品概要やレビューを確認

ニトリ アプリ
「カメラdeサーチ」

 次に、「カメラdeサーチ」を解説しよう。同機能は、スマホのカメラで商品の実物を撮るか商品の画像を読み込むことで、商品の概要やレビューといった情報を確認できるというものだ。

 カメラで映した商品だけではなく、その類似商品がいくつか表示されるのも特徴だ。もちろん、そのままアプリ上で購入手続きができる。この機能は、中国のIT大手「アリババグループ」(杭州市/ダニエル・チャンCEO)が開発した画像検索エンジン「Image Search」を使用している。ニトリは20197月に「カメラdeサーチ」の利用を開始し、国内で初めて「Image Search」を導入した企業となった。

ニトリ アプリ
「オンライン相談サーピス」

 最後にレポートするのが、「オンライン相談サーピス」だ。同機能は、「カーテン」「インテリア」「リフォーム」の3つのジャンルでそれぞれの専門スタッフにオンライン通話を通じて相談ができる。

 たとえば「カーテンオンライン相談サービス」では、その名のとおりカーテンの選び方がわからないお客のためにカーテンのサイズや色のチョイスなどを相談することができる。画面上で商品の写真を確認することも可能だ。なお、同サービスを利用するにはアプリ上で予約が必要となる。

 紹介した5つの機能のうち、「カメラdeサーチ」を除く4つは2021年以降に導入したものとなる。永井氏は「たとえば仕事帰りに池袋店に寄るお客さまは、『手ぶらで帰りたい』というニーズが高いだろう。同アプリによってそうしたニーズを満たしたい」と語る。

著者:中原 海渡