せっかく髪を切っても、ひとつ覚えのスタイリングでは毎日同じ印象に。難しいテクニックを覚えるよりもまず第一歩は髪を乾かすドライヤーの使い方から。学生から社会人まで幅広いメンズ客から人気の「ヘブンス」の世良田奏大さんが基本の3ステップをレクチャー。スタイリングは髪を乾かす時から始まっている!

ちょっとした変化でイメージは大きく変わる。

「HEAVENS」世良田奏大さん|せらたそうた。『ヘブンス』表参道店店長。1986年10月31日生まれ。日本美容専門学校卒業。無理のないヘアスタイルでおしゃれ度を上げる提案にファンが多い

スタイリングは難しく考えず、前髪を上げるか下ろすか、動きを出すか抑えるかだけで変化をつけられます。スタイリング剤は固まらないジェル、ハードワックス、グリースあたりを揃えておくと便利。今回紹介するスタイリング法はどれも10分もかからずに仕上がるナチュラルなもの。気合の入りすぎたヘアは照れ臭いと感じる人でも、気軽にトライできるはず。シーンに合わせてイメージを変えられるように、練習してみましょう。

ステップ1.ドライ法はこの二つを覚えよう!

スタイリングは髪を乾かすときから始まっている! その日のスタイリングイメージによってドライヤーの当て方を変えれば、思い通りにキマる髪に!

動きのあるヘアにしたいなら。

ドライヤーは同じ箇所に当て続けず、常に動かして多方向から当てる。できるだけ生えグセに逆らって。

毛流れが揃わず、バラバラに散ればOK。生えグセに逆らったことで根元が立ち上がり、動きやすくなる。

スリークに仕上げたいなら。

うつむいた状態で、上から毛流れに沿ってドライヤーを当てるのがコツ。下から当てると根元が浮いてしまう。

ハーフドライでコームを入れて、内側まで毛流れを整える。少し湿った状態でスタイリング剤をつける。

ステップ2.スタイリングを成功させるコツ。

どうしても思うようにスタイリングが決まらないというときは、これを試してみよう。意外と見落としがちなちょっとしたコツで、髪が扱いやすくなる!

【その①】全体を濡らしてクセをリセット!

スタイリング前は髪全体を濡らそう。毛先だけ濡らしても寝グセは取れないし、根元がつぶれていると毛先がハネる。

【その②】ドライ前にオイルを付ける!

ドライする前に軽めのオイルを付けるとパサつきを防げる。内側がふくらまないよう根元からなじませよう。

【その③】スタイリング剤は指の間までのばす!

スタイリング剤は指の間までしっかりのばして。こうすると手ぐしを通しながらムラなく均等に塗布できる。

ステップ3.ストレートアイロンにトライ!

メンズは手を加えすぎないスタイリングが王道だが、持っておくと便利なのがストレートアイロン。どうしても形が決まらないときに補助的に使ってみよう。

根元を立ち上げてボリュームを出す。

トップの立ち上がりが欲しいときは、毛束の根元をアイロンで挟み、一度後ろに引いてから手首を返して毛先に丸みをつける。

毛先をハネさせて動きを強調。

無造作な動きをつけたいときは細めに毛束をとり毛先1/3だけ曲げる。方向性を揃えずランダムにするのがコツ。

(出典:「Men’s PREPPY プラス メンズヘアメイクBOOK」)

著者:Men's PREPPY 編集部