警備員やマンションの管理人は60代に人気の職業だが、年収はどれくらいなのか。また資格を取得すれば年収もアップするというが、どれくらい年収が上がるのだろうか?

■60歳以上が半数以上!「警備員」の給料はいくら?

「警備員」は60代以上が全体の半数近くを占めている。全体の総数が588,364人として、60歳以上は、264,289人となる(「令 和 2 年 に お け る 警 備 業 の 概 況」より)。警備員は年齢に関係なくチャレンジできる仕事の一つだ。しかし「シニア層が多いだけに給料が低いのでは?」と思う人もいるはず。実際にどれくらい稼げるのだろうか?仕事内容がきついのかも気になるところだ。

●警備員の年収はいくら?応募する際の注意点

警備員の雇用形態は、正社員や派遣社員、パート、アルバイトなどさまざまだ。

複数の求人サイトの情報をもとにすると、正社員の年収相場は300〜340万円ほど。日本の平均年収が433万円なので、それよりも低い水準になっている。

派遣社員の時給相場は1,200〜1,400円、アルバイトは1,000〜1,200円ほど。仮に時給1,200円で1日7時間、週4日働くと、年収は約161万円になる。

実際に応募するときに注意したいのが、勤務時間や労働環境だ。

施設警備では、8時間程度の休憩を挟むものの、24時間勤務の体制をとっている場合がある。交通・雑踏警備は基本的に外で働くため、雨や暑さ、寒さなど、天候の影響を受けやすい。

こうした条件がきついと思うかどうかは人それぞれだが、どこまで受け入れられるか検討したほうがいいだろう。

●資格を取ると給料はいくらアップする?

夜勤シフトなど以外で給料をアップさせる方法が、資格を取ることだ。

例えば「警備業務検定」は、全6種類、さらに1級と2級に分かれており、それぞれの警備分野に関する専門知識や技術力を証明できる。

6種類のうちの1つ「交通誘導警備業務」の2級では、学科・実技試験のみの直接検定なら1万4,000円、事前講習がある特別講習は3万円以上かかる。いずれも現役の警備員であれば受験できる。

実際にこの資格を持っていると、月給が1万円アップ、日給が1,000円アップ、といった資格手当を支給している会社がある。中には、複数の資格を組み合わせれば、ひと月あたり最大3〜5万円の資格手当が支給される場合もあるようだ。

受験料はかかるが、長期的に見れば年収がアップする可能性があるため、資格の取得を検討してもいいかもしれない。

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■60代の仕事の定番「マンション管理人」の年収はいくら?

マンション管理人は、60代向けの求人で多い職種の一つだ。マンションにはさまざまな人が住んでいるので、人生経験が豊富なシニア層が歓迎される傾向にあるという。しかし「シニア層も応募できるだけに給料も安いのでは」と思う人もいるかもしれない。年収はどれくらいなのだろうか?

●働き方によってこんなに違う、マンション管理人の年収

求人の中には正社員の募集もあるが、契約社員やアルバイトのほうが多いとされ、働き方によって年収に差がある。

2020年における正社員の平均年収は、355万円(厚生労働省「令和2年度賃金構造基本統計調査」)。2020年の日本の平均年収は433万円であり、これよりは低くなっている。

複数の求人サイトの情報をもとにすると、契約社員の年収は190〜240万円程のようだ。

アルバイトは時給1,000円前後で募集している求人が多い。仮に時給1,000円で週3〜4回、1日8時間働いた場合、年収は約115〜154万円になる。

よって、年金の支給がなければ、マンション管理人の仕事だけで生活するのはかなりキツイといえよう。

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●資格を持っていると年収アップの可能性も?

マンション管理員として働くのに必須の資格はなく、未経験で応募できる求人も多い。ただ、管理会社によっては、資格を持っていると特別手当が支給される場合もあるという。

資格の例として、60代男性に1番人気の資格になったこともある「マンション管理士」や(2018年 ユーキャン調査)、民間検定の「マンション管理員検定」、国家資格の「管理業務主任者」が挙げられる。

定年退職後などに応募する場合は、各求人の待遇条件を確認しつつ、こうした資格の取得を検討してみてもいいかもしれない。

文/編集・dメニューマネー編集部