会社員が失業したとき、特定の期間、失業保険をもらえると思われがちだが、実はもらえないケースも存在する。また、たくさん残業をしていると失業保険の金額は増えるのか?これらを知っておかないと、会社を辞めてから困ることになるかもしれない。しっかりと失業手当について知っておきたい。

■失業手当がもらえないケース

会社員が失業したとき、失業手当が出ないことがある。働いていた期間が短い場合は失業手当が出ないなど、法律で条件が決まっているからだ。失業手当をもらえると勘違いすると、退職後に困るかもしれない。

●働いていた期間が短い場合

入社して1日や1週間で会社をやめた人が、失業手当を何ヵ月ももらえるかというと、そうではない。

失業手当をもらえるのは、働いて雇用保険に入っていた期間が過去2年間に1年以上ある人だ。

ただし、自己都合ではなく会社の倒産などでやめる場合は、過去1年間に6ヵ月以上の加入期間があればもらえる。

会社をやめる場合でも、もう少し働けば1年以上の条件を満たす場合は、失業手当が出るようになるまで待ってからやめてもよいだろう。

●ケガや病気で働けない場合

失業手当は働く意志や能力がある人が就職活動中に受け取るものなので、ケガや病気で働けない場合は条件を満たさないため、もらえない。

ただし、ケガや病気が治って働ける状態になれば失業手当を申請できる。失業手当が出るのは原則として離職後1年間だが、ケガ・病気・出産・育児などで働けない場合は最長3年間まで延長できるので、延長の手続きを忘れずにしよう。

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■たくさん残業をすると「失業手当」も増えるのか?

失業手当は、計算のもとになる給料の額を勘違いすると手当額が想定と異なり、退職後に困ることがある。一般的に失業手当は給料の45〜80だが、退職前に受け取った給料のすべてが計算に含まれるわけではない。

●通勤手当や残業代が多いと失業手当が増える

失業手当の計算のもとになる金額には、通勤手当や家族手当、住宅手当などの各種手当や残業代も含まれる。基本給だけが計算の対象ではない。

仮に基本給が同じでも、遠くに住んでいて通勤手当を多くもらっていた場合や、退職直前の残業代が多い場合は失業手当も多くなる。

逆に、退職前に有給休暇を消化して残業代が出なかった場合や、長期欠勤により通勤手当が不支給になった場合は、失業手当が減ることがある。

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●ボーナスや退職金をもらっても失業手当は増えない

ボーナスや退職金をもらった上に退職後の失業手当まで増えるのかというと、そのようなことはない。

ボーナスや退職金は、失業手当の計算のもとになる金額に含まれないからだ。

年収が同じでも、基本給とボーナスの割合が違えば失業手当の金額は変わる。

年収が同じ400万円でも、「月給20万円+ボーナス160万円」の人と「月給25万円+ボーナス100万円」の人では、失業手当は後者のほうが多くなる。

文/編集・dメニューマネー編集部