会社員のための上乗せ年金の一つとして注目を集めてきた、厚生年金基金の雲行きが怪しい。今では新規に設立することができず、今ある基金も解散するか確定給付企業年金へ移行することが求められている。加入していた人の中には「年金がもらえなくなるのではないか」と不安になる人もいるだろう。廃止されると年金はどうなるのだろうか?

■厚生年金基金が廃止……掛けてきた年金はどうなる?

厚生年金基金が他の企業年金と異なる点は、2階部分の「厚生年金」の給付を一部代行し、プラス会社が独自に上乗せ給付を行っている点だ。

しかし、社会情勢の低迷などで、上乗せ給付ができないどころか、代行部分の積立不足まで生じるようになってしまった。

現在厚生年金基金に加入している人や、昔加入していた人の年金がどうなるのか?自分の会社の制度を調べる方法を見てみよう。

●人事部や総務部に直接聞く

企業年金や退職金の業務を行っている部署があればそちらに聞くと確実だろう。企業年金制度や退職金制度の有無はもちろん、どのような評価で金額が決定されるか確認しよう。

●イントラネットなどで情報を探す

企業によってはイントラネット(社内ネットワーク)で退職金や企業年金の情報を公開している。

イントラネットなら簡単にアクセスできるだろうから気軽に確認できる。

●定期的に配信される企業年金情報をチェックする

企業年金は社外の組織だが、一部の企業年金は「年金だより」などの定期便を発行している。

年金の情報が記載されている可能性があるので、お手元にある場合はそちらで確認することもできるだろう。

■「厚生年金基金」が廃止、年金はもらえる?確かめる方法は?

私的年金である「厚生年金基金」は景気の悪化などにより制度が破たん、2014年4月からは新たな設立は認められず、既存の基金についても解散もしくは他の私的年金に移行すること求められている。つまりは廃止されつつある。

加入していた人の中には「年金がもらえなくなるのではないか」と不安になる人もいるだろう。廃止されると年金はどうなるのだろうか。

●基金が解散した場合

基金が解散した場合(2014年4月以降)は厚生年金の代行部分は国に返され、将来老齢厚生年金として給付される。基金に余った財産は、一時金として受け取ることができる。

選択肢として、「一時金として受け取らない」ことも選べる。この場合は、厚生年金の代行部分やプラスアルファ部分が企業年金連合会という団体に預けられ、連合会の独自の年金制度である「通算企業年金」を生涯受け取ることができる。

年金の支給時期になると連合会から年金請求の案内が来るので、忘れずに手続きをしよう。

●他の私的年金に移行された場合

企業年金基金から「確定給付企業年金」や「確定拠出企業年金」などの私的年金に移行された場合は、移行先から年金が給付される。

将来いくら給付されるかは加入している私的年金によって異なるので、それぞれの企業年金の窓口などに問い合わせてほしい。

文/編集・dメニューマネー編集部