文=平辻哲也/Avanti Press

大ヒット中の『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』。2D、3D、4D、IMAX、字幕版、吹替版と様々な形態で公開されている。48歳男性“映画は1人で観る派”が体験してまいりました! どれで見るのが楽しいか!? 夏休みにぴったりの鑑賞方法を、身体を張って(?)伝授します!

『〜最後の海賊』は、今夏No.1ヒット間違いなしの話題作。7月23日(日)現在、動員334万人、興収48.4億円と50億円突破は目前だ。海賊絶滅に執念を燃やす最恐の敵サラザール(ハビエル・バルデム)の復讐から逃れるため、〈最後の海賊〉のみが見つけ出せる伝説の秘宝「ポセイドンの槍」を探すジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)の冒険を描く。ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)の息子ヘンリー(ブレントン・スウェイツ)と天文学者カリーナ(カヤ・スコデラリオ)という若い男女が新たな仲間に加わる……。ウィルとエリザベス(キーラ・ナイトレイ)も再び登場する。

シネコンに行くと、字幕版、日本語吹替版、3D、IMAXと選び放題。しかし、自由さ余って、かえって迷う。“映画は原語で見る派”は字幕版を楽しめばよい。私も初見は字幕版で見たが、動体視力がやや衰えたオッサンは、吹替版が気に入っています。

ディズニー映画の吹替版は、現地の吹替版のキャスティングに関与することで有名。言ってみれば、吹替版のボイスキャストはディズニーのお墨付きなのだ。デップの声を担当するのは、アニメ『ONE PIECE』のサンジ役、『TIGER & BUNNY』の鏑木・T・虎徹役でも知られる人気ベテラン声優、平田広明。デップと同い年で、声を担当して約20年。軽妙な語り口、動きを感じるようなトークは本作でも健在。そんなことをご本人に話したら、「もっと言って、もっと書いて」とおっしゃる。とてもチャーミングな声優さんです。

ジャックの宿敵バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ=壤晴彦)との絡みも相変わらず面白い。ヘンリー役は人気急上昇の若手、中川大志。知的さと冒険心を持つカリーナ役は栗山千明。こちらも、よく雰囲気が出ていた。うーん、満足。

何度も見ているのに、いちいち驚いてしまう4D

さらなる映画体験をしたい人には、IMAXや3D映像、アトラクションのような体験ができる4Dがいい。

IMAXは、本編全てが1.9:1の画角に拡大。通常スクリーンでは、切れてしまう上下も映し出され、約26%増の映像が楽しめる。IMAXは上映開始時の映像がたまらない。カウントダウンとともに、画面が広がり、スクリーンの中へ入っていくような不思議な感覚が味わえる。都内にもIMAXシアターが増えたが、関東近郊では日本最大級のスクリーンサイズを誇る千葉・成田HUMAXシネマズがオススメだ。

4Dはユナイテッドシネマなどが導入している「4DX」とTOHOシネマズ独自の「MX4D」の2つの方式がある。「4DX」は韓国のCJ 4DPLEX社が開発。シートの可動、風、水しぶき、香り、煙、風圧、雷、雨、泡、フラッシュの10種の仕掛けがある。「MX4D」は米MediaMation社が開発し、TOHOシネマズが独自のシステムで展開。こちらは、シートの突き上げ、首元への感触、背中への感触、香り、風、水しぶき足元への感触、地響き、突風、霧、ストロボの11種のアクションが用意されている。

『パイレーツ〜』はディズニーランドの人気アトラクション〈カリブの海賊〉が原作だけに、まさにうってつけの作品だ。筆者は、MX4Dの方を体験。シートは、通常のシアターよりゆったりサイズで、フットレストもある。上映が開始されると、シートが上下左右、前後に動き出す!! 登場人物が海に飛び込めば、水しぶきや風が顔に吹きかかる。爆破や大砲のシーンでは、シアターの左右の「ストロボ」が光り、前方からは焼けたような匂いが立ち込める。剣で体を射抜かれるシーンでは、背中に強い衝撃に感じ、ドキッ。何度も見ているのに、いちいち驚いてしまった(笑)。

サラザールの部下ゴーストたちとゴースト・シャークがジャックに襲いかかるシーンはご注意を! 水しぶきが飛ぶ「ウォーターブラスト」は通常の200%増だそうで、3Dメガネも顔もビショビショに。アクション満載だけに、シートはガンガン動くので、映画というより、アトラクション。アラフィフのオッサンは、ややぐったり(笑)。体力十分の若い観客には超オススメです。