朝起きる時に目覚ましを使っているという方は多いと思いますが、皆さんは目覚ましが鳴ってから目覚めますか? 
それとも鳴る前に目覚めますか?

 筆者は欠かさず目覚ましをかけていますが、ときどき目覚ましが鳴る前に目覚めることがあります。
最近そのことを疑問に感じるようになり調べてみたところ、「過緊張」という状態があることを知りました。

「過緊張」とは?

過緊張とは、ストレスなどによって交感神経(緊張状態)が過剰に優位になってしまうことを言います。 この状態になると、常に緊張状態が続き、副交感神経(リラックス状態)への切り替えがうまくできなくなってしまいます。
 結果として頭痛や肩こりといった身体的な不調のみならず、うつ病を招く原因にもなりますが、中でも最も出やすい症状が睡眠障害です。
本来であれば睡眠時は副交感神経が優位となり、リラックス状態となっているはずが、過緊張によって交感神経が高ぶり緊張状態が続くため、寝つきが悪くなったり、眠りが浅くなったり、朝早く目覚めてしまうのです。

また、交感神経優位の状態が続くと血管が収縮して血行が悪くなるため、手足が冷えたり、代謝が低下したりすることで、結果としてだるさを感じるなど、疲労の蓄積にもつながってしまいます。

 

予防方法は「マインドフルネス」

上記のような過緊張の症状を予防するためには、「マインドフルネス」が有効です。
マインドフルネスとは「今、この瞬間の体験に意図的に意識を向け、評価をせずに、とらわれのない状態で、ただ観ること」です。
 具体的には呼吸法を使った瞑想を行うことで、副交感神経を優位にさせ、リラックス状態へと導きます。
「産業保健新聞」にも多くの記事がありますので、ぜひ参考にしてみてください。 

安定した心をつくる「マインドフルネス」とは?
 https://news.doctor-trust.co.jp/?p=34517

コロナ禍でマインドフルネスを3ヶ月試してみた
https://news.doctor-trust.co.jp/?p=46895

新年の始まり、心機一転リフレッシュしませんか
https://news.doctor-trust.co.jp/?p=47471

「過緊張」ではない場合もある

ちなみに、目覚ましが鳴る前に目覚める人でも、過緊張の症状が現れていなければ過緊張ではない場合もあります。
ドイツのリューベック大学のジャン・ボルン博士が行った実験によると、起床時間をあらかじめ指示されてから眠ると、起床時間の約1時間前から「コルチコトロピン」というホルモンが増え、起床に備え始めることがわかっています。
つまり、起床時間を意識してから眠ると、その時間に向けて身体をコントロールすることができるということです。
また、規則正しい生活リズムを送っており、体内時計がしっかりしている場合も、同様にある程度起床時間が決まってくるため目覚ましが鳴る前に目覚めるということもあるようです。

2020年はコロナ禍でこれまでよりもいっそうストレスを抱える人が多くなったと感じます。
そして2021年も、コロナ前の日常へと戻るには時間がかかりそうな気配です。
皆さん一人ひとり、それぞれ感じているストレスがあると思いますが、過緊張が高じて激しい不安やイライラ感、不眠や抑うつ症状が出てしまう状態となると、治療が必要になってしまいます。
そうなる前にぜひ予防として、マインドフルネスを試してみていただければと思います。