2021年10月11日、健康保険組合連合会は「令和元年度 特定健診の「問診回答」に関する調査」を公開しました。
本調査は、特定健診受診者457万947人(514組合)のデータをもとに、特定健診における問診票の回答結果をまとめたものです。
特定健診とは、正式名称を「特定健康診査」といい、40歳から74歳を対象に、メタボリックシンドローム該当者やその予備軍を減少させることを目的に実施、22項目の問診では服薬や喫煙状況、食事や運動、睡眠などの生活習慣について尋ねています。

今回は、本調査結果のうち、①服薬状況②喫煙状況③食習慣をわかりやすく紹介します。

① 服薬状況〜血圧を下げる薬の使用割合が最も高い〜

「令和元年度 特定健診の「問診回答」に関する調査」によると、「血圧を下げる薬」を使用している者の割合は、男性18.6%、女性10.1%、「インスリン注射または血糖を下げる薬」を使用している者の割合は、男性5.9%、女性2.2%、「コレステロールや中性脂肪を下げる薬」を使用している者の割合は、男性11.1%、女性8.3%でした。
すべての薬において、男女ともに年齢階層が上がるにつれて高くなる傾向にあり、 70〜74歳が最も高いという結果でした。
血圧や血糖値、脂質が上がりやすくなる要因の一つとして長年の生活習慣や加齢があるため、このような傾向がみられたと考えられます。
また全体の男女別では、特に「血圧を下げる薬」を使用している者の割合が男女ともに高く、男性46.8%、女性35.1%でした。

② 喫煙状況〜男性は40〜44歳、女性は45〜49歳の喫煙率が最も高い〜

「現在、たばこを習慣的に吸っている」者の割合は、男性34.7%、女性12.6%で、年齢階層別にみると男性では40〜44歳、女性では45〜49歳が最も高くなっていました。
日本では2000年に始まった「国民の健康づくり運動」(通称「健康日本21」)以降、さまざまなたばこ規制・対策が実施されており、受動喫煙の防止を図る取り組みや禁煙の啓蒙活動などの推進が行われ、それらが喫煙率の低下につながっています。
しかし、成人男性の喫煙率は諸外国とくらべると高い状態であり、成人女性の平均喫煙率はピーク時の1966年より徐々に減少しているものの、ほぼ横ばいの状況であることからも、今後も禁煙に関する対策は課題です。

③ 食習慣〜間食は女性が多く、朝食抜きは男性が多い〜

「朝昼夕の3食以外に間食や甘い飲み物をとることが毎日ある」者の割合は、男性12.7%、女性31.6%、「朝食を抜くことが週に3回以上ある」者の割合は、男性24.6%、女性15.6%、「就寝前の2時間以内に夕食をとることが週に3回以上ある」者の割合は、男性:44.2%、女性23.6%で、いずれにおいても男女ともに若い年齢階層で高くなる傾向にあり、40〜44歳で最も高くなっていました。
間食や朝食欠食、寝る前や遅い時間帯の食事は、肥満や内臓脂肪の蓄積から生活習慣病を招く可能性があるため、早い年齢の段階で、食習慣をはじめとした生活習慣の改善機会を設けることが大切であると考えられます。
また、特定健診の対象となる40歳より前の段階からの生活習慣の見直しも、将来的な生活習慣病の予防につながるため、重要といえます。

<参考>
・ 健康保険組合連合会「令和元年度 特定健診の「問診回答」に関する調査」
・ 厚生労働省「最新たばこ情報」