「コンビニ百里の道をゆく」は、51歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。



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 コロナ禍で、私たちの健康意識も変わってきました。当初は感染防止をひたすら意識する生活。リモートワークで巣ごもり。要は「極力動かない生活」が始まりました。

 でもコロナ前は「健康のためには動いた方がいい」と言われていました。全く逆を求められるなか、コロナ太りという言葉も生まれ、「いかに巣ごもりしながらも心身の健康状態を良好に保つか」が注目され、皆さん、いろんなことを試されていると思います。

 運動面では、リモートやビデオを通じて自宅でフィットネスする方もいれば、朝、晩に散歩する方もとても多く見かけるようになりました。

 食事面では、コロナ禍の初期は「スーパーで買いだめして家で料理を作る」という方も多かった。でもそれって疲れてくる。コロナ太りからコロナ疲れへ。今度は「外で健康に良さそうなものを買ってきて、家で食べようか」と。巣ごもりの中でも「疲れずに、よりラクに健康になりたい」という方が増えてきたように思います。たとえば糖質を抑えたお総菜。ローソンでも糖質オフ商品はコロナ前からありましたが、コロナ太りが言われて以降、より注目度が高くなっていると感じます。

 私自身、コロナ後は外食の機会が極端に減りました。自宅でお酒を飲むとリラックスしているためかすぐに酔いが回り、飲み過ぎ、食べ過ぎもなく、むしろ健康的な食生活です。昨年は、自宅で夏でも部屋を閉め切ってスウェットスーツを着込み、30分体を動かして汗をかくなど、運動不足を防ぐ工夫もしました。

 帰宅したら手洗いにうがい、消毒がすっかりルーティン。基本をやっていれば風邪なんてひかない。そう実感している方も多いのでは。こういう
「良いルーティン」は残しつつ、「外を動き回っても健康でいられるアフターコロナ」に、早くなってほしいと心から思います。

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長