女優の有村架純(24)がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説「ひよっこ」の第99話が7月26日に放送され、竹内涼真(24)演じる大学生の島谷純一郎がドラマから“卒業”した。

 島谷はヒロイン・みね子の恋人で、初々しいカップル姿に視聴者は魅了されてきたが、第97話(7月24日放送)で島谷の家庭の事情により、お互いに恋愛感情を抱いたまま破局。そして、この日の放送で季節が冬から春へと変化し、みね子の隣の部屋に住んでいた島谷がそのアパートから引っ越したことが明らかにされた。

 これに、ネット上では「島谷さんがいないひよっこは寂しい」「島谷さんが見られなくなって泣いた」と悲しみの声が殺到。視聴者の間で「島谷ロス」が広がっているという。

 朝ドラにおけるイケメン俳優のロス現象は今でこそよく耳にするようになったが、もともとは2015年度下半期の「あさが来た」で五代友厚を演じたディーン・フジオカ(36)から始まり、以降全ての作品で「○○ロス」が叫ばれている。その都度、大きな話題となり、演じる俳優にしても自身の役柄が視聴者から惜しまれるのは役者冥利に尽きることだろう。

 だが、テレビ情報誌の編集者は「意外と本人たちは謙虚に受け止めている」と話す。

「ディーンはヒロイン・あさ(波瑠)の理解者で実業家の五代友厚を好演。『五代さま』と親しまれ、大人気キャラでしたが、病気で命を落とすと視聴者からは悲鳴が……。そんな喪失感から『五代ロス』という言葉が生まれ、ディーン自身も大ブレイクしました。ですが、本人は『五代ロス』について『それだけ五代友厚という人が偉大だったということですよね』と謙遜していたといいます。日本中の女性を虜にしたにもかかわらず、意外と淡々としています」

 さらに、「あさが来た」の次の朝ドラ、16年度上半期放送の「とと姉ちゃん」でも、○○ロスなる状況が発生。注目を集めたのは星野武蔵役の坂口健太郎(26)だが、やはり謙虚に受け止めていたようだ。

「坂口は、ヒロイン・常子(高畑充希)の初恋の相手で、植物学者を目指す帝大生の星野を演じました。2人の恋模様に視聴者も盛り上がり、最終的に大阪に行くことになった星野が常子にプロポーズするも、『家族と離れることはできない』と断られて破局。ここで星野がドラマから去ると、『星野ロス』と多くの視聴者が嘆き始めたのです。しかし、当の坂口は、これに『植物の人と呼ばれた』『学生帽をかぶっていたので、気付かれないのではと思ってましたが、声を掛けてもらえてうれしかったです』と素直な気持ちを打ち明けていました」(前出の編集者)

 続いて、2016年度下半期放送の「べっぴんさん」でも同様の現象が起こる。松下優也(27)が演じた岩佐栄輔である。前出の芸能関係者が言う。

「夫が戦地から帰ってこないヒロイン・すみれ(芳根京子)を支え、すみれの夫が帰ると自ら姿を消すという役どころ。その時も『栄輔ロス』と話題になってましたね。が、松下自身は『ちょっとだけホッとした』と安堵。『○○ロスと言われなかったらどうしよう』と心配までしていたそうです」

 そして、「ひよっこ」の島谷ロスについてはこう解説する。

「今回の竹内も、ドラマ加入時に『キャストの方々のお芝居が素晴らしいので、スキルを伸ばしながら、食らいついていかないと存在感がなくなる』と控えめかつ学ぶ姿勢を見せていた。これまで俳優と同様に、竹内は『島谷ロス』についても冷静に受け止めているでしょう」(前出の芸能関係者)

 世間から持ち上げられても謙虚な朝ドラのイケメン俳優たち。そんな、自分自身を過大評価しないところに好感を持った人も多いのではないだろうか。(ライター・丸山ひろし)