現在、凄い勢いで売れっ子女優街道を歩んでいるのが女優の森七菜(19)だ。2019年7月に公開され、興行収入140億円を突破した大ヒットアニメ「天気の子」(監督:新海誠)でヒロイン役の声優を務め、業界内では大絶賛の声が相次いだ。その後も着々とキャリアを積み、現在はTBS系「この恋あたためますか」で連続ドラマ初主演を務めている。昨今の彼女の快進撃ぶりを、映画会社のプロデューサーはこう語る。



「大ヒットした『天気の子』で、あれだけ完成された声の演技をやられると、同業者としてはオファーせずにはいられません。実際、本当に声がいいし、魂が宿っているというか、喜怒哀楽を声で演じ分けられるのが天才的。新海さんの作品ですし、すでにヒットするのは確実視されていましたが、彼女の声だからこそあの作品は成立したと思います。2000人以上が参加したオーディションで勝ち抜いた時点で凄いですが、大作に女優としてのキャリアの序盤でしっかり出会えている運の強さも含め、相当の実力の持ち主です。現在、オンエア中の『この恋あたためますか』も瑞々しい演技がとてもいい。あえて言うなら、彼女の芝居はテレビサイズではないので、連ドラぽくなくなってしまっている。制作側はその違和感を狙ったのだと思いますが、視聴者は逆に見づらいかもしれませんね。私はやはり、映画女優としての彼女に期待したい」

 業界関係者も大絶賛の森だが、中学3年生のときに、大分県でスカウトされたのが業界入りのきっかけ。その後、現所属事務所でさまざまなオーディションを受け始めると次々と勝ち抜き、「オーディションにめっぽう強い15歳」として取り上げられるようになった。

「岩井俊二監督の『ラストレター』で広瀬すずさんの妹役にもオーディションを勝ち抜いて抜擢されましたが、2018年に行われた同作品の制作発表の時、プロデューサーである川村元気さんは『岩井監督がこの子しかいないと選んだのが彼女だった。僕も15歳の時の広瀬すずに会っていますが、それ以来の素晴らしい才能』とコメントしで、業界内が俄然注目されるようになった。実際、この作品での彼女の演技も素晴らしかった。彼女が憧れる広瀬すずさんとのシーンもとても神々しく、ずっと観ていたいと思わせるレベルでした。若手女優界では、広瀬さんが頭ひとつ抜けてますが、いずれ森さんが広瀬さんをおびやかす存在になるのかもしれません」(前出のプロデューサー)

■「激辛大食い」バラエティでも好感

 気になるのは、そんな彼女の今後だ。彼女の女優人生にはバラ色の未来が広がっているのかと思いきや、スポーツ紙の芸能担当記者は「代表作といつ出会えるかがポイント」と話す。

「現在、19歳の森さんですが、女優としては実はそんなに若くない年齢です。連ドラで主演作までするようになったので、いまさらオーディションを受けまくることもキャリア的に考えて難しい。個人的には、20歳になるまでに『自他ともに認める代表作』に出会えるかどうかで彼女の女優人生は決まってくると思います。ただ、20歳前後の若手女優は意外と数が多いので、熾烈な争いになると思います。コロナ禍で映画の企画がバタバタとなくなるなか、数少ないパイを彼女がどう奪い取っていくのか。ここからが腕の見せどころではありますよね」

「天気の子」でゆるぎない評価を得た森だが、彼女の声にはやはり天性のものがある。「ラストレター」の主題歌を担当して歌手デビューしたり、オロナミンCのCMではホフディランの名曲「スマイル」をカバー。もしかして、“歌える女優”枠としてそのオリジナリティを見せつければ、大ブレイクにつながるのかもしれない。

 TVウオッチャーの中村裕一氏は、そんな森七菜の未来をどのように見ているのか。

「とりわけ今年に入ってからの飛躍が目覚ましく、初出演となった朝ドラ『エール』では二階堂ふみ演じるヒロインの妹・梅を演じ、国民的女優への道を着実に歩んでいます。放送中の『この恋あたためますか』も終盤に向け盛り上がることは必至でしょう。そんな彼女の仕事の中でも目を見張るのが、バラエティ番組で見せる豪快な食べっぷり。7月放送の『沸騰ワード10』では焼肉食べ放題の店でありったけの肉をこれでもかと頬張り、30分で650グラムの肉を完食。9月放送の『有吉ゼミ』でもメイク落ちやテレビカメラも気にせず汗だくになりながら超激辛の火鍋をたいらげるというド根性を見せ、十分すぎるインパクトを与えてくれました。女優だとこの手の企画は敬遠しがちですが、真面目に全力で、そして一生懸命に食べるその姿に好感を持った人もきっと多かったと思います。芝居、歌、そしてバラエティと、まんべんなく、しかも着実に力をつけており、その成長速度は末恐ろしいほど。2021年も快進撃が続くでしょう」

 まだまだポテンシャルを存分に秘めている女優・森七菜が大ブレイクするのはいつの日か。その瞬間を見逃さないよう彼女を追い続けていきたい。(藤原三星)