映画、ドラマ、舞台と幅広く活躍する門脇麦さん。実は釣りが趣味で釣った魚も調理するほどだといいます。28歳の知られざる素顔に、作家の林真理子さんが迫りました。

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林:芸能界にお友達はいる?

門脇:芸能界の友達は、あんまりいないですね。休みの日も、ストイックにならなきゃいけないと思って家に引きこもってたんです。うち、家族も仲いいし、家にいるのは苦痛じゃないんですよ。でも、一回もっと外に出てみようと思って、ここ2年ぐらい外へ遊びに行くようになって、釣りとか山登りとか始めたら、友達がいつの間にかワンサカできて。遊び始めてからまたさらにバランスがとれるようになってきたかもしれないです。

林:釣りが趣味とは意外。釣った魚は自分で料理するんですか。

門脇:します。魚さばいて。

林:そうなんだ。こんなふうに自分の考えをしっかり持ってたら、理論派と言われる同業者の人たちといろんな話をすると楽しいんじゃない? 俳優さんたちが「一晩中、芝居の話をした」とかいう話を聞くと、楽しいだろうなと思うけど。

門脇:好きな方は楽しいんでしょうね。

林 私はべつにいいや、って感じ?

門脇:はい(笑)。私、あんまりそこの刺激が欲しくないのかもしれないです。芝居の軸みたいなものは、人から聞くより、自分で現場で探したい。だから芝居から離れて、魚の種類とかしゃべってるほうが楽しいです(笑)。

林 さかなクンとお友達になりたいとか?

門脇:「ギョギョギョッ!」のさかなクンですか? 友達になったら楽しそうですね。会ってくれないかな(笑)。

林:お酒は飲むんですか。

門脇:お酒、飲みます。お酒飲みながら魚の話をしたいです(笑)。

林:若い人で話が合いそうな人、いっぱいいると思うけどな。古市(憲寿)君なんかどう?

門脇:話、合いそうですか。

林:すごく合いそう。

門脇:ちょっとお会いしてみたいです。

林:少し変わり者だけどね(笑)。あと、綿矢りさちゃんとか若い女性の作家もおもしろいですよ。感性豊かな若い作家たちと、ぜひつるんでください。すごく話が合うと思う。

門脇:じゃあ、ぜひ。おもしろそうです。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

門脇麦(かどわき・むぎ)/1992年、東京都出身。2011年、女優デビュー。13年、大河ドラマ「八重の桜」出演。15年、NHK連続テレビ小説「まれ」出演。同年、「愛の渦」などで第88回キネマ旬報ベスト・テン新人女優賞を受賞。18年、第42回エランドール賞新人賞、19年、第61回ブルーリボン賞主演女優賞を受賞。20年、大河ドラマ「麒麟がくる」で“麒麟”の存在を信じる戦災孤児・駒を演じた。最新主演映画「あのこは貴族」が2月26日、全国映画館で公開。

※週刊朝日  2021年3月5日号より抜粋