現在、2本の連続ドラマに出演中の俳優・岡田健史(21)。菅野美穂主演の「ウチの娘は、彼氏が出来ない!!」(日本テレビ系)で、モテモテなチャラい大学生・入野光役を演じ、NHK大河ドラマ「青天を衝け」では吉沢亮演じる主人公・渋沢栄一のいとこである尾高平九郎役だ。昨年は3本のドラマ、4本の映画に出演し、飛ぶ鳥を落とす勢いが続いている。



 高身長に端正な顔立ちというルックスで知られる岡田。ファッション誌「ViVi」(講談社)の企画「国宝級イケメンランキング」の2020年下半期で、NEXT部門の1位に選ばれたほどで、次世代イケメン俳優の筆頭格だ。そんな岡田だが、芸能界デビューは2018年。同年10月期に放送されたドラマ「中学聖日記」(TBS系)で主演・有村架純の相手役に抜擢され注目を集めた一方、下積みや芝居の経験値が少ないという印象を持つ人もいるだろう。だが、テレビ情報誌の編集者は「岡田は憎めない正直さがあり、そこがプラスになっているのでは」と指摘する。

「甲子園出場経験のある高校の野球部に在籍していた岡田さんですが、昨年放送された密着ドキュメンタリー番組で、『学生時代はモテた?』と聞かれると『モテました』と素直に返答。卒業式では制服のボタンが全部なくなったそうで、これに『嫌味にとられる時はとられるんでしょうね』と言いながらも、『嬉しかった』と正直に当時の心境を明かしていました。また、情報番組に出演した時に、『コロナ禍(か)』を『コロナ渦(うず)』と言い間違え、その後、自身のインスタグラムのストーリー機能で、『コロナ禍でした。未熟者でお恥ずかしい限りです。勉強になりました』とつづっていたことも。あのルックスならば学生時代はモテたに決まっていますし、また、間違っていたことを素直に言えるところは好感が持てます」

 そんな正直さは撮影現場でも発揮されているようだ。映画で共演した賀来賢人によると、岡田は撮影現場での休憩中、椅子があるのにずっと立っていたという。賀来が「何で座らないの?」と聞いたところ、「3年までは座らないようにしてます」と返答。結局、岡田は朝方まで座らず、これに賀来は「すごいな」と思ったそうだが、「『いい加減座ったら』と言うと、すぐに座った」というエピソードを明かしている(「行列のできる法律相談所」日本テレビ系、2020年12月6日放送)。ちなみに、座らなかった理由は岡田いわく、単純に緊張していて、芝居をやって毛も生えてないのにどうして座れようと思ったという。

「俳優の綾野剛さんも岡田さんについて『可愛くて仕方ない』と、共演した映画の舞台挨拶で明かしていましたね。話すことをどんどんスポンジのように吸い取っていくそうで、自分が今まで経験してきたことをシェアしたいとまで思っているとか。やはり、素直な性格ゆえ先輩からも可愛がられるのでしょう」(前出の記者)

■共演者から「スターの原石」扱い

 謙虚で愛らしいキャラは先輩俳優から好かれているようだが、周りも温かくサポートしているようだ。

「ドラマ『MIU404』(TBS系)で共演した橋本じゅんさんが、現場の雰囲気について『みんなが健史を育てようという空気を感じる』とバラエティ番組で話していたことがあります。『スターの原石とみんなが思っている』という愛情を感じたとか。正直な人は偏見を持つことがなく、学ぼうという姿勢が常にある。岡田もそんな人間性だからこそ愛されるのでしょう。このまま調子に乗らず経験を積めば、俳優として確固たる地位を築き上げるかもしれません」(同)

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、岡田の魅力についてこう分析する。

「仲間でありつつライバルでもある同業者の俳優たちからこれだけの証言がある以上、根っからの愛されキャラなのでしょう。小学生から野球を始め、高校球児として甲子園を目標に頑張ってきたそのまっすぐな瞳には、どこか人を惹きつける魅力があるのだと思います。デビュー作である『中学聖日記』では、そのひたむきさが演技に打ち込む姿と重なり、主演の有村架純と並んでもう一人の主人公と言っても良いくらいの存在感でした。現在は民放の連ドラと大河ドラマでその姿を見ることができますが、彼のキャリアでこの実績は異例とも言えます。この後、朝の連続テレビ小説に起用されれば、一気に知名度がアップすることは確実でしょう。環境の急激な変化に戸惑うことなく、高校時代のポジションでもあったキャッチャーのように堂々と構え、焦らず、じっくりとキャリアを重ねていってほしいですね」

 現在、2本のドラマに全く異なる役柄で出演するなど、役者としての成長が著しい岡田。まだまだ限りない伸び代があり、将来が楽しみな俳優だということは間違いないだろう。(丸山ひろし)