4月17日スタートの菅田将暉主演ドラマ「コントが始まる」(日本テレビ系)に出演する俳優の仲野太賀(28)。20代後半の若者たちが織りなす群像劇で、仲野は菅田、神木隆之介とともに売れないお笑い芸人のトリオ「マクベス」のメンバーを演じる。



 仲野といえば、2016年放送の「ゆとりですがなにか」(日本テレビ系)や、2018年に放送された「今日から俺は!!」(日本テレビ系)など話題作に出演し、徐々に存在感を高めてきた。昨年は、出演した映画が7本も公開。ドラマ「この恋あたためますか」(TBS系)では、ヒロインを想って寄り添いつつも、結局報われない当て馬キャラを好演。南海キャンディーズ・山里亮太原作のドラマ「あのコの夢を見たんです。」(テレビ東京系)では主演を務めるなど、その名がお茶の間に浸透してきている。そんな仲野に対するSNS上の声を見ると、「イケメン過ぎないちょうど良い感じがたまらない」「いい奴が似合う」と好印象を抱いている人が多い。人の好さあふれる雰囲気が人気の理由のひとつのようだが、これにテレビ情報誌の編集者は「見た目だけでなく、誰からも親しまれる人間性も持っている」と語る。

「演技力には定評のある仲野ですが、バラエティー番組で面白いエピソードを暴露されていました。親友の俳優・間宮祥太朗によると、なんでも頻繁に連絡を取る男友達を自分の好きな女優の名前でスマホに登録してあるとか。仲野いわく、うだつの上がらない人生を素敵な女優さんで彩りたいとのことですが、間宮は『めちゃめちゃイタいっすよ』とバッサリ。また、ゲームをしている時は本当に性格が悪いとも。『バカ! クソ!』とか、負けたら『マジこのゲームつまんねえ』とか言う少年のようになるのだとか。演技は折り紙付きの実力派にもかかわらず、そんな無邪気な一面も持ち合わせているところは大きな魅力だと思います」

 それでいて礼節を知る一面も垣間見える。例えば、「櫻井・有吉THE夜会」(TBS系、2020年1月30日放送)に先輩の賀来賢人と出演した際、賀来が仲野について「後輩の中で特に礼儀正しい」と話していた。一緒に食事をした時は、会計時に財布を出そうするなど、礼儀正しい人であると感じるという。

「一昨年に芸名を『太賀』から『仲野太賀』に改めた仲野。ラジオ番組で改名した理由の一つを話していたのですが、名前だけの芸名は親しみがある反面、目上の人に対して『太賀です』と挨拶することに違和感があったのだとか。そんなところからも、先輩に敬意を払っていることが分かりますよね」(同)

■父がブレイクした時と同じ歳になった

 今では売れっ子になった仲野だが、実は同世代の俳優に比べてブレイクするまで時間がかかっている。

「デビューは13歳の時ですからね。20歳くらいの時は周りと自分を比べて劣等感を覚えることも多く、苦しかったとインタビューで語っています。一方、売れない頃は『どういう流れで今の映画業界が成り立っているのか』『監督それぞれの特徴』などを勉強し、ただ一生懸命やるのではなく、どのポジションに行きたいのか戦略を考えることもしていたそうで、真面目で研究熱心なところもうかがえます。もちろん、下積みが長いのでちょっとのことではへこたれない強さもあるでしょう。仲野の場合、ちょうど良いビジュアルに加え、そんな憎めない一面と尊敬すべき一面があるからこそ、より人をひきつけるのだと思いますよ」

 ドラマウォッチャーの中村裕一氏は、そんな仲野の今後についてこう分析する。

「父親は同じく俳優の中野英雄であることをデビューしてしばらくは公表していなかったようですが、最近、当人たちがバラエティー番組やインタビューなどでそれぞれ面白エピソードを語っていることからも、良好な親子関係がうかがえます。後輩キャラ・ゆとりキャラが抜群に似合っていますが、映画『母さんがどんなに僕を嫌いでも』で見せた迫真の演技も印象に残っています。近年の活躍は俳優としてのポテンシャルの高さを感じさせますし、まだまだ可能性を秘めています。彼の父が平成の名作ドラマ『愛という名のもとに』(1992年)のチョロ役で一世を風靡したのが27歳の時。息子である彼は現在28歳と、今まさに同じような年齢にさしかかっています。運もあると思いますが、ここらへんで大きな当たり役とめぐり会い、俳優としてさらなる存在感をアピールすると共に、そこから先も息の長い充実した芝居人生を送ってほしいですね」

 今やドラマ、映画に欠かせない存在となった仲野。演技も見た目も性格も安心感につながっているのだろう。年を重ねることで余裕が生まれれば、さらに愛される俳優になるかもしれない。(丸山ひろし)