10年越しの結婚の後には、AERAdot.で既報のとおり、電撃引退が待っていた。 



 今月2日にタレントの有吉弘行(46)との電撃婚を発表したフリーアナウンサーの夏目三久(36)が今秋をメドに芸能界を引退することが4月23日夜、発表された。舞台は結婚後初共演したテレビ朝日系「マツコ&有吉   かりそめ天国2時間」スペシャルだった。 

  結婚発表をして、さらに人気が上昇した夏目アナがあえて、引退の道を選ぶのはなぜか。2人が発表の場として「マツコ&有吉かりそめ 天国 2時間スペシャル」を選んだということに、意味があると言うのは芸能ジャーナリストの佐々木博之氏。  

「この番組の前身である2011年4月にスタートした『マツコ&有吉の怒り新党』(テレビ朝日系)は、マツコさんと有吉さんと夏目さんの3人がかつて共演し、2人が出会うきっかけとなった。一夜限りの復活ですから、有吉さんと夏目さんのためにこのスペシャル番組を作ったのかなという感じもしますね。テレ朝とすれば引退を発表するなら『ぜひうちで』となったのかもしれません」  

 AERAdot.では4月4日に配信した記事「夏目三久が引退を匂わせ? 有吉との『結婚報告』が芸能界で憶測を呼ぶ」で、夏目が綴った結婚報告の自筆のコメントに「引退」とも解釈できる表現があることを指摘していた。 

 23日の放送では、マツコ・デラックス(48)から「夏目ちゃん、どうするのこれから仕事」と質問され、夏目が「2人で相談しまして……」と言い始めると、有吉が言葉を引き取り、「秋で仕事を辞めようかなと思いまして、全部」。夏目は「はい、この仕事から離れようかなって思っています」と意向を語った。  

 有吉は「離婚の原因って、すれ違いか価値観の違い。価値観は仕方ないとしても、すれ違いはつぶしておくかみたいな。しっかり今まで頑張ってきたんだし、これからはゆっくり」と独特の表現で気持ちを表した。 

 夏目がレギュラー出演中のテレビ3番組 「あさチャン!」(TBS系)、「真相報道バンキシャ!」(日本テレビ系)、「アニマルエレジー」(テレビ朝日系)のうち、「アニマルエレジー」「あさチャン!」の2番組が9月で終了するという。

 テレビ局スタッフはこう話す。  

「本来なら夏目さんがメインキャスターを務めている『あさチャン!』(TBS系)で発表してもよかったなと思うのですが、マツコさんの前で、新婚の2人が引退について話すというところがポイントなんでしょう。夏目さんはフリーになって仕事がない時に救ってもらった所属事務所の社長に恩義を感じていた。マツコさんはその社長とも関係がいい。マツコさんは2人から結婚の報告が事前になかったことを番組でとても悲しんでました。おそらく社長がまるく納めて2人が引退を発表することになったんでしょう。これでマツコさんは気が済んで、有吉さんを応援していけるとなった」  

 結婚発表当日となった4月2日は有吉とマツコが共演する番組の収録日だった。マツコは「なんで(事前に)言ってくれなかったんだろう」と23日の番組内で恨み節。「シャイボーイじゃん」と有吉を深く理解しながらも「でも言ってほしかった」と訴え、有吉も夏目も苦笑い。

 有吉は「マツコさんから漏れるはずもない、と思って、何回も楽屋の前、通ったんですけど…、いっつも談笑してらっしゃって。人払いすると怪しまれるし…」と収録前後に報告しようとしたが、言い出せなかったこと謝罪していた。 

 それにしても、この時期の引退表明はなぜなのか。芸能ジャーナリストの三杉武氏はこう見る。  

「『あさチャン!』が今秋に終了することがきっかけでしょうね。テレビ局にとって、春と秋は番組改編の時期。秋に引退するのが周りに一番迷惑をかけないと思ったのでは」  

 さらにこう指摘する。  

「夏目さんと有吉さんは、結婚を発表してからメディアから追いかけまわされ、私生活の写真まで狙われるようにもなった。それがイヤだという感情はあると思います。引退して一般人になってしまえば、『もう一般人ですので追い回すのは辞めてください』と言えばそれで済みますから」(三杉氏)  

 夏目は2007年4月に日本テレビに入社。2011年1月に日テレを退社しフリーに転身した。フリーになってはや10年を超える。  

  「フリーとして、朝の番組から夜の番組まで出演し、十分に突っ走ってきた。もうやり切ったという思いがあるのでしょう。結婚も一つの区切りになったのだと思いますし、有吉さんが言っていたように、すれ違いを防ぐためにも、その芽をつぶしておくかというのは本音だと思います。有吉さんは多忙なので、これからは2人の時間を優先し、支えたいとも考えたんでしょうね」(前出の佐々木氏)  

  引退してしばらくして復帰した女性アナウンサーは数多い。

 たとえば、雨宮塔子さんはTBSを1999年に退社し、フランス・パリに留学していたが、17年ぶりにTBS系の「NEWS23」のメインキャスターを一時期務めた。菊間千乃さんは2007年にフジテレビを退社。勉強して司法試験に合格し弁護士となり、今では各局でコメンテーター・タレントとして活躍している。  

「夏目さんの引退は残念ですが、有吉さんと結婚したというのはおめでたいこと。昔みたいにいったん引退したのに復帰したら叩かれるという時代ではなく、今の芸能界は復帰がしやすい。地上波テレビだけではなく、ユーチューブやSNSなど、活躍する場は多様化しています」(前出の三杉氏)  

 前出の佐々木氏は夏目の復帰の可能性について違う見方だ。  

「彼女が復帰するとなれば歓迎しない人はいないでしょう。各テレビ局の争奪戦になるかれしれません。そうなれば有吉さんと何かしらすれ違いは生じるでしょう。2人がそれを望まない限り、絶対とは言いませんが復帰の可能性は低いと思います」  

 もう夏目アナをテレビで見れなくなるかと思うと寂しさもある。秋まで、彼女の司会ぶりを堪能することにしよう。

(AERAdot.編集部 上田耕司)