7枚目となるシングル「Magic Touch/Beating Hearts」を5月19日にリリースするKing & Prince。新曲に込めた思いやMV撮影のエピソードを語ってもらった。



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──シングルのテーマは「ダンス」。クールなHip Hopナンバーの「Magic Touch」、ファンキーなナンバーの「Beating Hearts」の2曲が収録されている。それぞれに込めた思いは?

平野:2曲とも、ダンスを全面的に押し出した曲。どちらも家で一人で聴くというよりは、気分を上げたい時、例えばドライブ中のBGMの一つになったらいいなと思う。特に「Magic Touch」は、全部が英語詞の曲なんだよね。

神宮寺:そう、全編英語なのはシングルでは初めてで、自分たちとしても挑戦的な曲。今までのイメージとはまた違ったKing & Princeを想像しながら聴いてもらえたら嬉しいな。

高橋:ダンスにはかなり力が入ってるよね。2年前にメンバーでアメリカ修行に行った時、ダンスのレッスンをしてもらったメルビン・ティムティム(Hip Hop界の米トップダンサー)にお願いできたらいいなという話が本当に実現して。コロナの影響で直接はティムティムに会えないから、リモートでダンスの振り付けやレッスンのやりとりをして。部活ぐらいの勢いで練習したから、達成感もすごかった。

岸:うん。僕たちの新たな一面を見てもらいたい。

永瀬:もう一曲の「Beating Hearts」はファンキーな曲調で、聴いているだけで踊りたくなるようなナンバー。こちらもダンスに力を入れていて、楽しい振り付けだよね。

岸:曲が体を動かしてくれるような、勝手に体が動き出すようなテンポの曲。MVにもこだわったよね。最先端技術を使ってすごくかっこいい仕上がりになった。

神宮寺:そうそう。360度いろいろな方向から撮られたから、これまでにはないアングルで僕たちが見られるかも。

永瀬:僕らはCGと組み合わせる用にグリーンの背景の中で踊ったんだよね。イメージ画は見たけど、完成の画(え)がわからない中で踊ったから、一体どんな映像になるのかすごく楽しみだった。

平野:しかし、「Magic Touch」のMV撮影は、正直言ってすごく疲れたよね(笑)。独特な世界観のMVで、とにかくダンスにこだわったから、踊り込みもずっと繰り返していたし。みんな個別の活動もあるから、全員揃って練習できる日がなかなかなかったりして、集まれるメンバーだけで集まって練習したり。その結果、すごくかっこいいMVに仕上がったと思う。

高橋:いや〜、本当にかっこいいよね。今までこんなことしなかったなというカットがたくさんあって、僕自身も何回も見ちゃうと思う。新鮮さもありつつ、何度見ても味わい深い魅力があるんじゃないかな。

岸:相当のカット数を撮ったから、確かに疲れたね(笑)。疲れたけど、楽しんでた。すごくダンスに集中してたから、あまり撮影時のエピソードが思い出せないんだけど……。

平野:岸くん、バッタのダンスとか発明してたじゃん。ある時、ダンスのレッスン中に岸くんが急にパンッて両手で挟むような動きをして、「どうしたの?」って聞いたら、「バッタを捕まえてる」って……。やっぱりアメリカでの修行の成果からか、一つひとつのダンスに意味を付けてきてるんだよね。あちこちでバッタを捕まえててびっくりしたもん。

岸:うん、僕の中で生まれちゃったものがあったかもしれない。欲を言えば、その動きの時、CGでバッタを飛ばしてもらえたらありがたいな。

平野:やめて? ダサいよ(笑)。

高橋:みんなのダンスへの向き合い方がぐっと変わってきたよね。僕や紫耀はもともとダンスをやっていたけど、ジャニーズに入ってからダンスを始めた神宮寺、岸くん、廉は見るたびにスキルが上がっていて、すごくストイックに練習してる。全体的なレベルがすごく上がってると思う。

神宮寺:新曲のダンスは、いわゆるジャニーズのダンスとは全く別物。今後は、ジャニーズ以外のダンスをもっともっと練習したい。そのためにもっと時間が欲しいな。

永瀬:今までで一番、みんなで固めた振り付けと言えるかも。今までは自分が一番かっこよく見えるような角度とか、手の位置とか、踊りたいようにやってた部分があるけど、ここまでみんなの動きを合わせようとしたのは初めてだった。朝から深夜まで撮影して、MV史上一番時間がかかったかな。深夜になるとみんな体力が落ちてるはずなんだけど、僕以外の4人はすごく元気で、メイキングのカメラに向かってダンスバトルみたいなのしてたよね。

高橋:あ、そうだ。岸くんの手品ショーとか。

永瀬:そうそう、急に岸くんの手品ショーが始まったりして、「みんな、なんでそんなに元気なんやろ」って恐怖を感じちゃったもん(笑)。

──King & Princeにとってのダンスとは。目指していきたい方向性は。

平野:何でも踊れるようになりたい。ここ2年ぐらいはHip Hopを中心としたダンスのレッスンを受けてきたから、今回はHip Hopテイストの曲に取り組んだ。今後はどんなジャンルでも踊れるようになりたいな。

神宮寺:そういう意味で、ティムティムのレッスンは勉強になったよね。たとえの表現も独特だったり。「パリッとクリスピーな感じ」とか……。

高橋:ニュアンスが難しかった。言葉の意味を探りながら、みんなで向き合ったよね。

岸:急に「これやって」とか、その場で思い浮かぶイメージが多い印象もあった。必死だったよね。

──海外クリエーターとの取り組み然(しか)り、どれくらい世界を意識しているか。

平野:新しいKing & Princeの一面を見せたいという思いと、こういうパフォーマンスもできるというのを見てもらいたいということを考えていたら、この形に行き着いた。世界の人に見てもらえたら嬉しいね。

神宮寺:いい意味でのギャップのような部分をより意識したよね。振り幅というか、グループとしての幅を広げられたらと思った。個人的にはこういう、あえて難しい楽曲や振り付けをやることによって、パフォーマンス力を上げたいという思いもあったな。全ては僕たちのスキルアップにつながればいいなという思い。

高橋:みんなで常々話しているのが、日本はもちろん、世界に対してハングリーでいようという姿勢。今回の「Magic Touch」は特に、歌詞も全部英語だし、これから本格的に世界を意識した時に、この曲がグループの核になってくるのかなという思いはある。だからこの曲をやる意義は、自分たちの中ではすごく強い。

キングアンドプリンス 2018年5月、「シンデレラガール」でCDデビュー。平野紫耀(1997年、愛知県生まれ)、永瀬廉(1999年、東京都生まれ)、高橋海人(1999年、神奈川県生まれ)、神宮寺勇太(1997年、千葉県生まれ)、岸優太(1995年、埼玉県生まれ)からなるグループ。7thシングル「Magic Touch / Beating Hearts」が5月19日にリリース予定。

(構成/本誌・松岡かすみ、大谷百合絵)

>>【後編/キンプリ、デビュー4年目 平野紫耀「いい意味で、特に何も思わない」】へ続く

※週刊朝日  2021年5月28日号より抜粋