「ハチとパルマの物語」(5月28日公開)に出演する壇蜜さん。作家・林真理子さんとの対談では、ペットの話から映画の話まで大盛り上がりでした。

【壇蜜、結婚は「『穏やかなパワハラ』。ネコのほうが序列は上」】より続く



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林:壇蜜さんは秋田のご出身で、秋田美人といえば壇蜜さんとして知られ……。

壇蜜:いや、北のほうには佐々木希さんが控えてるんです(笑)。私は南のほう(横手市)なんで。秋田は北と南で、だいたい2パターンに分かれますね、顔の系統が。

林:壇蜜さんみたいなわりと日本的な美人と、佐々木希さんみたいな目パッチリの彫りが深い感じの美人と?

壇蜜:はい。タイプで言えば、頼んだら何とかなりそうな人と、頼んでもどうにもならなさそうな人と、北と南で分かれるんです。私は南の「頼んだら何とかなりそう」な人です(笑)。

林:そうなんだ。でも、秋田に行ったら「秋田美人を見かけない」という人もいますよね。

壇蜜:けっこう隠れてるというのもありますし、上京しちゃう人も多いですしね。“育成”されたら“出荷”されちゃう運命なんで。

林:秋田犬と同じかもね。最新の映画見せていただきましたが、壇蜜さんは「秋田犬の里」(観光交流施設)の館長という重要な役で出てらっしゃって。

壇蜜:はい。あれがなければ物語につながらないという役で、ありがたかったです。

林:日ロ共同製作の映画ですが、まさかロシアに「忠犬ハチ公」みたいな犬がいたとは思わなかったです。久しぶりにとめどなく泣ける映画でした。

壇蜜:そうなんです。5月の末の公開なので、これが五月病の“予防ワクチン”になるように、いい涙を流してほしいなと思います。

林:私、このあいだ愛犬を亡くしたので、「うちの犬も、こんな目をしてたな」と思ってウルッとなりました。

壇蜜:そうなんですか。それはご愁傷さまです。私も以前、実家で犬を飼っていて、私が帰ってくるのをずっと待ってるんです。だから負い目みたいなものを感じて、私の家のメンバーに犬は絶対入れません。

林:じゃあ、たまにご実家に帰ってくると……。

壇蜜:もうお祭りです。ワンちゃんって、いつか帰ってくることがわかってるから、待ってるんですよね。

林:うちの夫はペットロスで、「もう二度と飼わない」と言ってるけど、私、この映画を見たらまたワンコ飼いたくなっちゃった。

壇蜜:ペットロスになって「二度と飼わない」というお気持ちはわかりますけど、いつか出会える可能性を頭から拒否したら、すごくつらいです。

林:そうですよね。私もワンコが死んでからペットショップを覗いたりするけど、そういう出会い方じゃなくて、どこかに落ちてたりとか……。

壇蜜:でも、いまはそれちょっと難しいですよね。

林:昔はよく落ちてましたけどね。だから保護犬を探しに行こうかなと思うけど夫が大反対です。

壇蜜:保護犬はいろんな事情があるんでしょうから、いろいろな出会いがあると思います。

林:そうですよね。この映画、時代としては旧ソ連時代の話で、飛行機なんかも昔のプロペラ機ですよね。あのころの客室乗務員の制服って可愛いですね。今のよりずっと可愛い。

壇蜜:進化するにつれて可愛くなくなっちゃいましたね。こんなこと言うといろいろと言われる時代ですが、やっぱり“女”を出したほうが可愛いんですよ。

林:壇蜜さんは昔の客室乗務員の制服、似合いそうな気がする。役でやったことあります?

壇蜜:ないですね。夜に強要されたことはありますけど。

林:あ、そっちか(笑)。

(構成/本誌・松岡かすみ 編集協力/一木俊雄)

壇蜜(だんみつ)/1980年、秋田県生まれ。昭和女子大学卒業後、日本舞踊師範、調理師など数々の資格を取得。さまざまな職種を経験した後、2010年にグラビアアイドルとしてデビュー。以後、テレビや映画などで幅広く活躍する。著書に『壇蜜日記』『結婚してみることにした。』など多数。ロシア版の忠犬ハチ公をテーマにした日ロ共同製作映画「ハチとパルマの物語」(5月28日から全国の映画館で公開)に出演。

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※週刊朝日  2021年6月4日号より抜粋