安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて“真実”のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「エゴサーチ」。SNSの更新が日課になっているクロちゃん。エゴサーチも欠かすことはないという。クロちゃんといえば、SNSやテレビ番組での発言がたびたび炎上することでも知られているが…なぜ、わざわざチェックするのだろうか。そこにはクロちゃんなりの哲学があるようだ。



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 ボクは、基本的に毎日エゴサーチをしている。

 プライベートな時間はもちろんだし、仕事の休憩中、移動中など、暇があれば、つねにチェックは怠らない。主にはツイッターを見るけど、ボクを取り上げてくれたネットニュースのコメントも、ほぼ目を通してる。

 先日、にこるん(藤田ニコル)が毎日エゴサーチしているっていうのが話題になっていたけど、その気持ちはボクにもすごく分かる。

 正直、ボクはビビリで怖がりだから、自分が他人にどう思われているか、すごく気になる人間なんだ。ボクのことを「アイアンハート」だとか「鋼の心臓」なんて言う人がたまにいるけど、それは大間違い。自分が何かを発信するたびに、みんなの反応は、つねに気になっているよ。

 それに、エゴサーチって、不特定多数の人のコメントを見られるから、全然飽きないし、シンプルに楽しいんだよね。

 ちなみに、ボクに対して、何かコメントしてくる人は、だいたいこの3パターン。

・あきらかにボクのことを傷つけたい人
・大喜利のような感覚でボクをいじってくる人
・純粋なボクのファンの人

「死ね」「気持ち悪い」とか、心にぐさっと刺さるような言葉を書いてくる人もいれば、「今日もかわいいです」って褒めてくれる人もいる。

「水曜日のダウンタウン」の影響なのか、ボクをいじってくる人もここ数年ですごく増えた。

 せっかく可愛いオブジェと一緒に写真を撮ってアップしているのに「お前、その服ばっかりだな」「3パターンしか服持ってないのか」ってオブジェを完全無視したコメントがきたり、カレーの写真と一緒に「ルー多めでライス少なめ」ってつぶやいたら「クロちゃんは真実少なめで嘘多め」ってコメントがきたりね。オレンジと白のTシャツを着ていた時は「TENGAが擬人化しているね」って言われたこともあった。

 ボクが望んでいるようなコメントはほとんど来ないんだけど、なんか笑っちゃう。

「落とし物を拾ってあげたよ」っていうツイートでは、「お前が落とさせたんだろ」「自作自演だ」とか言われたりもするから、こういうのは、けっこうムカつくね(笑)。

 たまにイライラが爆発して「もうしばらくエゴサーチしない!」とかって思ったりすることもあるけど、次の日、また見ているのがいつものパターン。

 もうボクは、エゴサーチをしないと生きていけない身体になっている。

 正直、つねに見ているから、よく書き込んでくる人のアカウントはもう覚えちゃった。

●批判のない世界では成長できない

 エゴサーチしていると、いろんな言葉を浴びせられるから、精神的にしんどくなってしまうこともあると思うけど、ボクにとっては絶対必要な作業だね。

 やっぱり、批判のない世界だけで生きていると、自分のチカラを過信してしまう気がするんだよね。どんどん調子にのっていって、いつか自分が見えなくなるような気がする。

 良い気分はしないけど、人の評価をちゃんと受け止めることって、生きていく上では大切なことだと思うんだ。

 周囲にイエスマンしかいない状況では、きっと人は成長できない。

 ボク自身も、いろんなコメントを見る中で、「なるほど」って考えさせられたことも少なくない。

 反省したことだって、たくさんあるしね。

 仕事やプライベートが順調な時こそ、エゴサーチして、自分の行動や発言に改めて向き合ったほうがいいなって思ったりもしてる。

 だから、ボクには、エゴサーチは絶対必要なんだ。

 自分が何かを発信していくかぎりは、炎上したって、この先もやめるつもりはない。あまりに的はずれな批判はちゃんとスルーするしね。

 もちろん、これは誰にでも当てはまることじゃないから、ほんとうにしんどい思いをしている人は、エゴサーチなんか続けちゃ駄目。

 向き不向きは、絶対あるから。

 そこは無理せずに、自分で見極めてほしいしん。

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)