お笑い芸人のカンニング竹山さんがいまある姿の一部は「とんねるず」がいたからと言っても過言ではない!? テレビでリアルタイムに見ていた憧れの存在から、いつの間にか人生を教えてもらうように。とんねるずのおかげで、嫌なオジサンのならずに済んだと振り返る。

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「尊敬している人は誰ですか?」って、聞かれたときに、まず、強烈な影響を受けたのは、(ビート)たけしさんですよね。小学校4年生か5年生の頃に、漫才ブームが起きて、ツービートの漫才を見て「なんだこれは!?」と思ったのを今でも覚えています。

 まだ小学生だったから、漫才の内容というか言葉を全部理解できていなかったかもしれないけれども、ツービートは衝撃だった。ツービートを見て、当時は誰にも言わなかったですけれども将来は「芸人になりたい」と思うようになりました。

 漫才ブームのあと、しばらくして、僕に強烈な印象を与えたのが、とんねるず。ちょうど、中学生の時で、リアルタイムでとんねるずの番組を見ていて、本当に人気があった。そこでまた、「とんねるずになりたい!」と思いました。でも、芸人になって半年後には「とんねるずにはなれないな……」とわかりました(笑)。

 そこから何年も経って、今は木梨憲武さん、石橋貴明さんの2人ともそれぞれ仲良くさせてもらっています。本当に不思議なご縁ですよね。

 憲武さんと親しくなれたきっかけは、「とんねるずのみなさんのおかげでした」に出演していた時に、憲武さんと“同期”の博多華丸・大吉の華丸さんが飲み会に誘ってくれたことから。

 その時は、飲み会に参加した1人というだけでしたが、仲良くなっていったのは、「とんねるずのみなさんのおかげでした」の恒例の企画の落とし穴に落ちるハワイロケ。ロケのあとの飲み会は、僕の話す悪口で盛り上がって(笑)、みんなで酔っ払って一気に仲良くなりました。それから収録に呼んでもらったり、僕はまとまった休暇が取れたらハワイに行きますが、ハワイのことを教えてもらったり、いまでは家族ぐるみのお付き合いです。

 憲武さんから教えてもらったのは「反省しない」です。あの人、ホント、反省しないんですよ(笑)。同じく親しくさせてもらっているヒロミさんも、憲武さんについて、「ノリちゃんは反省しないよね。先のことしか考えていないから」って言っています。

 憲武さんは才能あふれる人で、今日も憲武さんがフルオーケストラを従えてヒット曲を歌うライブ「木梨憲武交響楽団」を鑑賞しに行きます。憲武さんは「遊びを仕事にしてしまえばいい」と話し、そうすれば仕事が遊びなんだから人生が楽しめると。

 憲武さんは遊びが仕事、仕事が遊びなので、本当に人生を楽しんでいる。そして、憲武さんの周りにいる人たちみんながハッピーになっていく。生き方が上手なんですよね。憲武さんは60歳のオッサンですが、本当にいつも楽しそう。憲武さんのこうした姿は、僕が40代半ばで仕事が一時的に減った時、自分を嫌なオジサンにしないでくれたと思っています。

 憲武さんと知り合っていなかったら、反省を繰り返し、先のことを考えずくよくよして、所属事務所のサンミュージックに「俺の仕事はどうなってんだよっ!」って、食ってかかっていたかもしれない(笑)。冗談は抜きで、嫌なオジサンになりかねないのを救ってくれた。

 一方、石橋貴明さんは、タイプで言うと僕に似ているところがある。仕事に関して「計算」ができる人。貴明さんとも飲みに行きますが、くだらない話をしていることもあるけど、「こういう企画をやったら数字はどうか」という真面目な話をします。

 貴明さんがすごいのは記憶力! 帝京高校野球部出身で野球に詳しいのはよく知られていますが、野球だけでなくサッカーもゴルフもとにかく詳しい。野球は日本のプロ野球だけでなくメジャーも詳しいです。しかも、そのデータの蓄積がハンパない! 僕の趣味のひとつでもある競馬も貴明さんは詳しくて「何を買った?」とか話します。

 そんな貴明さんから学んだのは、他人に話せるくらいデータを蓄積し、好きな物を突き詰めるのは素晴らしいということ。僕はソフトバンクホークスファンですが、貴明さんほど語ることはできない。でも、データを見て話しをすると面白いんですよね。今シーズンはYouTubeで「カンニング竹山のとべとべとべホークス」をホークスファン3人で細々とやっています。

 2人に共通して言えるのは、憲武さんも貴明さんもやっている仕事が面白いこと。憲武さんのライブも、アート作品の個展も、TBSラジオと連動してGYAO!で配信している「木梨の貝。」も本当に面白い。貴明さんはYouTube「貴ちゃんねるず」も面白いけど、TBSラジオの「石橋貴明のGATE7」(毎週日曜朝7時〜)! とにかく貴明さんの記憶力とデータ量がすごいので、野球ファンはぜひ聴いたほうがいいです。貴明さんは野球に関係する人たちとの交流が幅広いので、そういう人たちとのトークも深くて面白い。

 面白いことを追及しているという点で、1日にABEMAで放送された稲垣吾郎、草なぎ剛、香取慎吾3人によるレギュラー番組『7.2新しい別の窓#50』。この番組で、僕は進行役をやらせてもらったんですが、電波少年の土屋敏男さん、NHKのプロフェッショナルやクロ現の河瀬大作さん、めちゃイケの明松功さん、元テレ東の佐久間宣行さん、大豆田とわ子の演出をした池田千尋さんという大物がスタジオに集まってマスメディアの今後を語り合いました。結局、今の時代は「テレビを見ない」なんだけど(笑)、これからの面白いをみんなで話して追及できた。次の日曜まで無料視聴できるのでよかったら見てもらいたいです。

 面白いを追及してきたとんねるずに話しを戻すと、みなさんからよく聞かれるのが「とんねるずの不仲説」(笑)。2人は仲が悪いのか聞かれたら「知らねぇーよ」と答えます(笑)。それぞれと親しくさせてもらって、ここで紹介したエピソードからもわかる通り、タイプは違うので、だからこそコンビが組めて、あそこまで人気が出たのだと思います。

 自分が憧れていたとんねるずと親しくさせてもらっていると考えると、冗談じゃなくて震えてくるので、あの人たちは、オッサンの先輩で、とんねるずじゃないと思っています(笑)。

■カンニング竹山/1971年、福岡県生まれ。オンラインサロン「竹山報道局」は、昨年4月1日から手作り配信局「TAKEFLIX」にリニューアル。ネットでCAMPFIRE を検索→CAMPFIREページ内でカンニング竹山を検索→カンニング竹山オンラインサロン限定番組竹山報道局から会員登録