2021年11月のデビューから半年、両A面シングル「The Answer/サチアレ」をリリースした。西畑大吾・高橋恭平・長尾謙杜・藤原丈一郎の4人が語った。AERA 2022年5月16日号から。

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――スリリングなダンスチューン「The Answer」とゆずの北川悠仁が手がけたハッピーソング「サチアレ」という両極端の楽曲を収めた両A面シングルをリリースした。

高橋:「The Answer」はダークなかっこよさのある曲で、デビュー曲の「初心LOVE」とは真逆です。衣装や髪形や踊りもそれに合わせてキレキレにしたので新鮮だと思います。僕ひとりでラップ調で歌うパートをどう見せるかが難しかったです。憧れの田中樹君(Six TONES)のラップする時の仕草を参考にしました。

長尾:聴いた時は「こういう曲をセカンドシングルにするんだ」と驚きました。みっちー(道枝駿佑)がずっと夢見ていたドラマ「金田一少年の事件簿」に、主題歌としてパワーを与えられたらいいなと思います。金田一が言いそうなセリフも入っているし、たくさんの人に愛される楽曲になってほしい。

藤原:みっちーは関西Jr.時代も「初心LOVE」もそうですが、曲中で多くのせりふを言ってきました。でもかわいらしい感じが多かったので、決め系は珍しい。せりふをアクセントにする曲がシリーズ化していくのか楽しみにしてほしいです。

――「サチアレ」は、歌詞の情景が、デビューという夢を叶え、その先の未来に突き進むなにわ男子の姿を想起させる。

藤原:聴く人によっていろいろな思いが感じられると思いますが、1から7までの数字が出てきたり、「僕らに降り注ぐ」という言葉とか。なにわ男子を思わせる歌詞が多くて、歌っていて感情移入しやすいです。「走り出す夢 止まらない未来へ」という歌詞もありますが、自然とみんなで夢に向かって走っている情景が浮かぶ。僕らも聴いてくれている人にそんな景色を思い浮かべてもらえるように歌わないと、と思っています。

■切っても切れない仲

西畑:僕は「そんなもんかい?」という歌詞が好きです。未来は止まらないということを、強要せずに問いかけて見守っている感じで描いているのがすごくすてきだと思います。

――デビューから約半年が経った。

藤原:満足することはないです。自分で天井を決めてしまわずに、「今日は良い感じだったけど、もっとできたんじゃないか」という欲を常に持っていないと、成長できないと思っています。

長尾:デビューして他のアーティストと歌番組で共演させていただく機会が増えたことによって、グループでも個人でももっといろいろなことに挑戦できる可能性があると感じました。もっともっと、という気持ちは増しましたね。

西畑:今のメンバーの関係性がすごく居心地が良いので、みんなとの仲を崩さずに歩んでいけるのが一番だと思っています。もしも無理をして崩して進むのであれば、僕は止めたい。周りを見ながら自分たちのペースで進んでいきたいと思っています。デビューしたことで深まったものもあるし、もう切っても切れない仲なので、お互いのことを尊重しながら、末永く一緒にいたいと思っています。

■通じるものがたくさん

高橋:「僕にはできないけど、この子にはできるから任せよう」とか、そういう尊重はデビュー前からずっと大切にしてきました。なにわ男子のメンバーは、ファッションがかぶったり、持っているものをお揃いにしたり距離感が近い。良い関係性が築けていると思います。

――デビューまでの苦難の日々を象徴する曲のひとつとして、道枝が作詞した「Time View」がある。今のなにわ男子にとってはどんな曲だろうか。

西畑:当時のみっちーの想いが詰まった曲であり、僕らの気持ちをみっちーが代弁してくれた曲だと思っています。だからこれからもすごく大切な曲ですし、指針になる曲なんじゃないかなと思います。

藤原:あの曲で描いた、デビューという目標に向けて頑張っている日々と今とはまた違いますが、新たな目標に向かって「Time View」を歌う機会があれば、また違うふうに聴いてもらえると思っています。

高橋:なにわ男子の、誰かが困っていたら助けになろうとしたりする、しっかり話し合える関係性が出ている曲なので、ずっと大切にしたいですね。

藤原:「サチアレ」の話でも出ましたけど、やっぱり自分たちの曲の歌詞って、「聴いてくださる方に響いたらいいな」と思うと同時に、歌っている自分たちに通じるものがたくさんあるんです。「サチアレ」の“ハートのスイッチ”っていうワードは、僕らの場合はファンの皆さんへのスイッチだったりしますし、自分たちに置き換えるとより思い入れが強くなりますね。

――デビューを実感することも多い。

長尾:最近、幼稚園の発表会や運動会で「初心LOVE」を踊ってくれるところが多いらしくて。僕らの幼稚園の頃は嵐さんやったから。

藤原:運動会は「Happiness」やね!

長尾:そう。僕らは嵐さんほど偉大ではないですけど、そんな立ち位置になれたことがうれしいですし、その幼稚園の子たちが成長していくのが楽しみです。

曲が増えるのうれしい

藤原:結婚式の登場曲として使ってくれたという話も聞いて、めっちゃうれしかった。人生の思い出の曲になるわけですし、ご親族や友人の方に広がるきっかけにもなるし。CDデビューしたからこそ、可能性が生まれたんだと実感します。

長尾:来年あたり、卒業式の歌で「初心LOVE」が流れていたらどうします?(笑)

藤原:(合唱のような歌い方で)♪ねえ〜、今もだよ〜?

長尾:その歌い方とメロディー、もう違う曲になってるやん(笑)。

西畑:(笑)。自分たちの曲がどんどん増えていくのはうれしいし、その曲をファンの皆さんに届けるのが我々アイドルの仕事だと思っているので、ライブや歌番組で披露できる機会を楽しみにしながら、日々曲を聴いています。

長尾:うん。新しい曲ができて、自分たちが歌う歌詞をいただく度に学びがあるので、それによって成長していけているなと感じるんです。

※AERA 2022年5月16日号