安田大サーカスのクロちゃんが、気になるトピックについて"真実"のみを語る連載「死ぬ前に話しておきたい恋の話」。今回のテーマは「ヒール」。ORICON NEWSが公開した「エンタメ界のヒール役だと思う著名人ランキング」で昨年に続き、2連覇に輝いたクロちゃん。ランキングに並ぶメンツを見て、最初は、少し納得いかないと感じていたようだが、最終的にはクロちゃんなりに喜ばしい結果と捉えたようだ。クロちゃんが改めて自分のイメージについて振り返った。

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 先日、ORICON NEWSさんが公開している「エンタメ界のヒール役だと思う著名人ランキング」っていう記事を見た。すると、なんと、ボクが1位に選ばれていた。しかも、なんと2連覇(笑)。これにはびっくり。こんなランキングがあったんだねー、全然知らなかったよ。「ヒール」って、つまりは悪役みたいなことだろうから、最初は「どういうこと!!」って思った。でも、記事をよく読んでみると、冒頭には「ダークヒーロー」って書いてくれていたり、ランキングに答えた人たちのコメントに「本当に嫌われている感はなく、むしろ愛されているように感じる」みたいなものもあったりして、記事を読み終えた頃には、なんだかうれしい気持ちになっていた。「ダークヒーロー」って、なんだか、かっこいいよね。

 ちなみに、ランキングのトップ10はこんな感じだった。

1位 クロちゃん
2位 村本大輔(ウーマンラッシュアワー)
3位 堀江貴文
4位 井上裕介(NON STYLE)
5位 坂上忍
6位 品川祐(品川庄司)
7位 東谷義和
8位 古市憲寿
9位 江頭2:50
10位 西野亮廣(キングコング)

 けっこうトガった印象の人が多いよね。何か、ボクとは違う土俵にいる人たちばかりのような気がするのに、なんで、ボクが1位なのかなー、不思議。

 ボクは、品川さんみたいに「おしゃべりクソ野郎」でもないし、井上さんみたいに謹慎もしたこともないし、西野さんみたいに絵本作家っていうよくわからないこともしてないし、坂上さんみたいに毒舌でもないのに……。いったい、なぜなの? ランキング1位に選ばれたことはうれしいんだけど、こんな人たちと一緒にされるのは不愉快だしん!

 ただ、ボク以外がかなり強くてトガったイメージの人たちばかりだから、ボクが1位になったことで、ランキングがかなりポップというか、マイルドになっているような気もするよね。ボクが入ってなかったら、ほんとうに悪い人たちばかりだよ、このランキング(笑)。

 ちょっとだけモヤモヤするけど、ボクがこのランキングのバランスをうまくとったって思えば、まあ、いいか。このランキングは、来年も実施するのかな。仕方ないから、来年もボクが1位をとって、3連覇も達成して、またこのランキングを注目させてあげるね。

■一日5000件を越える罵詈雑言も

 ちなみに、ボクが「ヒール」のようなイメージがついたのって、やっぱり「水曜日のダウンタウン」(TBS系)の影響はかなりデカい。あれは、5年くらい前になるかなー。ボクがSNSで「歩いて帰るしん」ってつぶやきながら実はタクシーで帰っていたり、「寝る前に筋トレするしん」ってつぶやきながら、実はただダンベルを持っただけっていう、軽〜いうそがバレちゃったのが、すべての始まり。

 改めて振り返れば、あの頃は、罵詈雑言を毎日のように浴びせられていた。ボクはツイッターを一日平均20〜30回は更新するんだけど、一回の更新につき、数百件のコメントが寄せられていたからね。

「おはよう」ってつぶやいたら「起きやがったか、早く永眠してください」とか「(ボクの顔)写真を見て吐いちゃったからお金ください」とかね。「死ね」なども当たり前のようにあったし。コメントは一日5000件は軽く超えていたんだじゃないかな。

 あのときは、さすがにボクも焦った(笑)。みんな、ボクがツイッターを更新すると、秒でコメントしてくるから、ほんとすごいなって思っていたよ。ちなみに、「いいね」とかよりも、コメントの数が圧倒的に多いのって、SNSではかなり珍しいケースらしい。

 たぶん、ボクがSNSでアップした写真も、コラ画像などを作るために、ストックしている人もかなりいるんじゃないかな。はがき職人ならぬ、ツイッター職人みたいな人が異常な数いたような気がする。

 あと、ボクのイメージ低下は「水曜日のダウンタウン」だけじゃなく、「大仁田厚」の影響もかなりあるような気がする。今、ボクは、大仁田と一緒に「クロニタ軍団」っていうプロレスのチームを組んでいる。かつては「涙のカリスマ」なんて呼ばれたりもしていたみたいだけど、ここ数年は、大仁田はヒールのイメージが強いからね。大仁田のヒールぶりに、ボクも引っ張られているのかもしれない。うん、きっと、そうだ。

 結論、ボクのイメージが悪いのは、「水曜日のダウンタウン」と「大仁田厚」のせいってことだね。

 ただ、うれしいことに、ここ最近は、ボクを応援してくれるようなコメントやボクに対して愛を感じるようなコメントもかなり増えてきているんだ。たぶん、みんな、ボクに罵詈雑言を言い過ぎて、一周回って、やっとボクを愛してくれるようになったんじゃないかな。良い兆候だねー。というか、そんな風に考えてなきゃ、やってられない(笑)。

 ボクは「ヒール」じゃなくて、「素直に生きている」だけだから。

 そこは理解してほしいしん!

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)