4人の子ども全員が東大理IIIに合格した佐藤ママこと佐藤亮子さんによる、受験生とその親を応援する短期集中連載。第2回は「追い込み時期こそよく寝ること」と題してお送りする。

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 早いもので、新しい年も三が日が過ぎました。18日(土)・19日(日)に実施されるセンター試験まであと2週間ほどとなりました。受験生は、追い込みですね。直前期は子どもも必死で頑張っていますから、親は受験生を全力でサポートしてほしいと思います。

 まず、お子さんの睡眠時間は十分でしょうか。この時期、第一に考えることはやはり健康管理です。受験生は頑張らなければいけない時期ですが、睡眠時間はしっかり確保し、体も気持ちも休ませてください。睡眠不足は、体調を崩しますし、風邪もひきやすくなります。そうなったら、実力は十分に発揮できません。

 また、生活のリズムは夜型から朝型に変えることができていますか? まだなら急いでくださいね。4、5日もあれば変えられます。冬休み中に生活リズムが乱れてしまったままなら、朝にお風呂に入るなど、ちょっと強引にでも受験生の目を覚まさせてください。朝起きてすぐご飯を食べさせるのもいい方法です。起きて3時間ほど経たないと、脳はフル回転しません。センター試験開始時刻の3時間前である6時30分には、お子さんを起こすのがいいと思います。

 6時30分より早く起きたい場合、逆算して早寝を。受験生の寝る時間は静かにする、家族みんなでその時間に寝るなど協力してあげると寝やすくなります。

 また、食事もしっかりとらないと脳が働きません。そしてずっと勉強している受験生にとって、食事は唯一いやしの時間です。栄養バランスに気を付けながら、受験生が大好きなものを出してあげてくださいね。寒い時期なので、鍋など体が温まる料理がいいですね。試験の数日前には、食中毒になる危険性がある焼き肉や生ものなどは避け、用心には用心を重ねたほうがいいです。実際、焼き肉とおすしで具合の悪くなった人のことは耳にします。

 この時期はいつもインフルエンザ、風邪、ノロウイルスがはやります。何と言っても、うがい、手洗いの徹底です。受験生だけでは意味がありません。家族全員が風邪をひかないよう注意することが大切です。

 うがいには塩水がいいと昔から言われていますが、子どもたちはその味が嫌いだったため、紅茶でうがいをしていました。お茶には抗菌作用があるカテキンが含まれているので、日本茶、紅茶などでうがいをするといいということです。

 加えて、長女は保湿とウイルス遮断効果が高いとされる「ダチョウ抗体マスク」が気に入って、身につけていました。帰宅したら新しく取り換えて、自宅でも愛用していました。普通のマスクより少し割高ですが、見た目は変わらずニオイなどもありません。

 親は全力でサポートしながらも心配でしかたがないと思います。でも、親の心配なんて何の役にも立ちませんから毎日を淡々と過ごしてください。お子さんに「大丈夫?」「もっと勉強したら……」などと余計なことを口にしてはいけません。親のそのような態度は、お子さんをもっと不安な気持ちにさせてしまいます。親はドーンと構えて温かく見守ってください。

 入試当日は、できるだけ試験会場まで付き添ってほしいですね。一緒に大学の門まで歩いていくのでいいのです。子どもが無事に門の中に消えていくのを見守るのは、親の最後の務めだと私は思います。遠方の会場の場合、ホテルに前泊すると思いますが、きちんと予約できているか、いま一度確認しておきましょう。

 親は健康と食事に気を付け、頑張る受験生のそばで明るく普通に受験日まで過ごしてください。(構成・庄村敦子)

※週刊朝日  2020年1月17日号