ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のしろちゃん(15歳)とくろちゃん(5歳)です。

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 私は独身の女医です。子供のころから医師になりたい、保護犬を飼いたいという夢がありました。

 働きはじめて3年目、27歳のときに小型のミックス犬しろと暮らすことにしました。勤務が忙しいのに犬を飼うなんて! 留守番をさせるなんて!という周囲の懸念をよそに。

 転勤や勤務時間、当直や緊急呼び出しなど、働き方を考えたなら、一人では飼えません。そこで、子犬時代には、職場の友人たちとそのご家族に合鍵を預け、一緒に育ててもらいました。

 その後は弟と同居して職場近くにペット可物件を借り、緊急コールにも対応できるように工夫もしました。

 しろが10歳になり、その年齢を意識したとき、ハッとしました。しろがいなくなったら、生きていけるのかと。

 そんなとき、保健所のホームページで痩せた小型の犬を目にしました。疥癬(かいせん)にかかり、けがもしています。運命だ!

 勤務形態が特殊で単身者である私は、譲渡先としては選ばれにくいスペックです。しかし他の譲渡希望者は現れず、無事もらい受けて、くろと名付けました。

 くろは外が怖いようで、散歩が苦手ですが、老犬しろちゃんと仲良しです。

 もらったときは4.7キロの子犬でしたが、大きくなってペット可物件の体重上限10キロ近くになり、慌てて庭付きの小さな中古物件を購入。異動も家もわんこ次第です。

 あれから5年、しろ(雌)は僧帽弁閉鎖不全症といわれていますが、15歳で元気に先輩風を吹かせています。くろ(雌)はふっくらつやつやの15キロになりました。

 幸せとはまさにこのことです。(島根県出雲市/42歳/勤務医)

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※週刊朝日  2021年7月9日号