「コンビニ百里の道をゆく」は、52歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

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 コロナの影響で海外からの供給不安が話題にのぼるほど、鶏肉は身近な存在になっています。ローソンでもさまざまなチキン系商品を提供しています。

 低カロリーで高たんぱく。他の畜肉よりも比較的安価で、何よりも、唐揚げにサラダチキンにステーキにと、料理のバリエーションが広い。別の側面から言えば、商品を開発する私たちとしては、「腕の見せどころ」ということになります。

 私たちのチキン系商品の中核が「からあげクン」と「Lチキ」です。
「からあげクン」はもう35歳。3世代にわたって食べ継がれ、主な購買層は30〜50代の方々です。国産100%という安心感から、「お子さんに」という方も多く、年間約2億食が売れます。「Lチキ」はボリューミーで、がっつり系を求める若者を中心に人気の商品です。

 そんななか、10月26日から、新商品の「パリチキ」が登場しました。
 同じフライドチキンでも、「ちょっと脂っぽさや味の濃さが気になるかな……」という、主に女性やシニア層に向けて、「Lチキ」より衣を約4割薄く、塩分量を約2割減らしました。

 ただ、もちろん大事なのはおいしさ。ヒントにしたのが、この数年、スイーツで展開している「新食感シリーズ」です。人気商品の「バスチー」は、レアでもベイクドでもない「食感」だと高い評価をいただいています。

 そこで、これまでにない「チキン界の新食感シリーズ」として、「パリパリ」&「ジューシー」な「パリチキ」を開発しました。
 おかずやおやつに、クリスマスにも、「僕はLチキ!」「私はパリチキ」と楽しんでもらい、「やはりチキンはローソンだね!」と思っていただけるような商品に育てていきたいと考えています。

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

※AERA 2021年11月8日号