ペットはもはや大事な家族。読者とペットの愛おしい日常のひとコマをお届けします。今回の主役は、犬のノアちゃんです。

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 子どものころ、大型犬に追いかけられたのがトラウマになり、犬が大嫌いになりました。

 ところが困ったことに、一人娘は大の犬好き! 昔からずっと飼いたいと言っていたのを、犬の飼えないマンションだから、となだめてきました。

 ある時、娘に「家族で犬を飼うのが夢だったのに」と泣かれました。確かに20歳を過ぎた娘が結婚したら、家族3人で飼う機会はなくなります。

 娘は以前から保護犬を飼いたいと言っていましたが、知識もないし、初めて飼うのだからと主人が言い、知り合いのブリーダーさんから栗色のトイプードル、マロン(写真左、雌、6歳)を譲り受けました。

 その3年後、たまたま立ち寄ったペットショップで里親を探しているトイプーの保護犬に出会いました。その犬はなんとも言えないものさびしげな目をしていて、それが忘れられませんでした。

 1カ月ほどたったころ、娘が、どうしてもあの保護犬が忘れられない! あんなさびしそうな目をして、私に飼ってと言っていた!と言いだしました。娘も同じことを考えていたんだな〜と少しうれしくなり、主人を説得して家族に迎えました。それがノア(同右、雌、推定9歳)です。

 うちに来たばかりのころのノアは、散歩中に逃げだしたり、人が近づくと後ずさりしたり、車に乗せると震えだしたり、過去のつらい思いがよみがえっているのかなーと想像することしかできず、歯がゆい思いをしました。2年がたち、今では車に乗ると楽しそうに外の景色を眺めたり、自分から私のひざの上にのってきたり、先住犬のマロンとじゃれあったり……。そんなノアを見ているだけで幸せな気分になります。(東京都目黒区/61歳/主婦)

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※週刊朝日  2021年12月3日号