年末に向け、何かと出費が多くなる時期。なのに、ガソリンや電気代、しょうゆやマーガリンなど、値上げのニュースばかり。そういうときは、業務用のスーパーをうまく使って節約しませんか。「プロ」たちにかしこい使い方を聞いてみました。

【前編/稲垣吾郎と“業ム友”「業務田スー子」に聞く 業務用スーパー活用法】より続く

 激安スーパーを利用する際の注意点などはあるのだろうか。

 年収300万円のときに1年で200万円ためた経験もあるという節約アドバイザーの丸山晴美さんは、こう助言する。

「加工食品は量も多く、使いきれないこともあります。調味料や食材も物珍しさから大容量で買うのは避けたほうが良いと思います。最初は卵、牛乳、食パン、豆腐などの『白物』から買い始めましょう。大容量が多い業スーでも、これらのものは通常規格で売られています」

 もし大容量の肉を買ったら小分け冷凍や下味をつけた冷凍で都度解凍を勧める。肉の買い物でいうと、丸山さんがよく利用するのが、「肉のハナマサ」という。

「主に関東圏に展開する業務系の商品を多くそろえる店舗ですが、店名のとおり、肉が安い。毎月29日は肉の日大セールがあり、2月9日も特売日になります。多めにお肉を買いたい方には良いでしょう。普段であれば、正午前と夕方の、飲食店の仕入れの時間を避けます」

 大容量でいえばもう一つ、会員制の倉庫型店舗の「コストコ」も紹介しよう。米国から日本に上陸して22年。倉庫を改造した広い店舗で食料品や雑貨、電気製品などがそろい、ビジネスの利用客も多い。

「年会費を支払い、多くの方が車で来店し、『せっかく来たから』と余計に買ってしまう傾向があります。トイレットペーパーやキッチンペーパー、ジッパー付き保存袋などは大容量で人気のため、家に保管しておく場所があれば問題はないです。大家族でない限り、食品の消費は大変。愛用者の中には専用の冷蔵庫を備えている人もいます。コストコに限りませんが安いからと買いすぎれば無駄になります」(丸山さん)

 さらに、価格が安いかどうかを見極めることも大切だという。

「大容量の日用品が、本当に安いかどうかは一つのグラム当たりで計算すると良いでしょう。ドラッグストアのセール品やAmazonのプライムセールのほうが安いときもあります」(同)

 時短家事や家庭の節約などの家事アドバイスをする矢野きくのさんは、「大容量パッケージこそ業務系スーパーの最大の問題であり最大の特徴です」と話す。

「家族が大好きなものや、頻繁に消費するものであれば大きなパッケージでも良いと思います。しかし初めて買うものは食べきれる量から購入しましょう。中にはマヨネーズなど小分け包装になっている調味料もあります」

 もし一度に食べきれないものを購入したら、購入後すぐに、ジッパー付き保存袋での小分け冷凍をするそのひと手間が大事だという。

 年末の食品のまとめ買いに利用してみては。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日  2021年12月10日号より抜粋