「大学通信」の協力を得て、今年の入試結果と10年前(早稲田、慶應は5年前)を比較した。難関20大学の合格者数ランキングで、上智とMARCH(明治、青山、立教、中央、法政)の合格者数が急上昇中の学校に着目し、その合格力の理由を探った。AERA 2022年6月6日号から紹介する。

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 私立にも、10年前より大幅に伸びている学校がいくつかある。そのひとつ、さいたま市の大宮開成は、今年のMARCH(明治、青山、立教、中央、法政)を席巻。1位になったのは、立教大(12年59位)、中央大(同118位)、法政大(同3位)の3大学。青学も4位(同96位)に入った。

同校によると、今年の卒業生の6割がMARCHや国公立大に合格したという。高校は各学年500人を超えるが、進路指導部長の渡邉涼也教諭は、「面談時間をたっぷり取り、生徒ひとりひとりの適性を見極めた上で、勉強方法や出願スケジュールまで丁寧に指導している。その生徒に合った受験スタイルを提案してきた結果が出た」と話す。今後の目標も明確だ。

「3〜5年後には、MARCHと国公立は『当たり前』としたい。そうすれば、さらに上の私大、難関大学への合格につながるでしょう」

森上教育研究所の森上展安代表は、大宮開成や、上智で1位となった頌栄女子学院(東京)について、

「出口の偏差値が高く、保護者の評価が高いのが特徴。受験時には一番手の学校に届かなかったけれど、素質のある子たちが、追いつけ追い越せと一生懸命やった結果、よい大学に進学できている」

 また、大手予備校講師で、共著『早慶MARCHに入れる中学・高校』(朝日新書)などがある武川晋也さんは、「伸びているのは、面倒見のいい学校。放任されたり、自主性に任されたりするよりも、親や先生に、細かく介入してもらいたい生徒が増えている。両者のベクトルがうまく一致して、進学実績につながっている」

(編集部・古田真梨子)

※AERA 2022年6月6日号より抜粋