AERAの連載「はたらく夫婦カンケイ」では、ある共働き夫婦の出会いから結婚までの道のり、結婚後の家計や家事分担など、それぞれの視点から見た夫婦の関係を紹介します。AERA 2022年6月27日号では、ストライプインターナショナルの武ルナさん、ネクスタムの武勇樹さん夫婦について取り上げました。

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夫30歳、妻26歳で結婚。長男(1)と3人暮らし。

【出会いは?】同じ企業の同期入社。先に店長になった夫に、妻が仕事の悩みを相談していた。

【結婚までの道のりは?】夫が30歳になる節目に転職と結婚を決意し、プロポーズした。

【家事や家計の分担は?】保育園の送迎、料理、掃除は妻、洗濯、洗い物、ゴミ出しや子どものお風呂は主に夫が担当。家計はふたりの収入を合わせて管理。

妻 武ルナ[29]ストライプインターナショナル 店長

たけし・るな◆1992年、山形県生まれ。2011年に地元の高校を卒業後、飲食店経営会社に就職し、店長として勤務。14年から現職。店舗の売り上げ管理やシフト作成、人材育成、販売業務を手がける

 同期入社でも4歳年上の夫はとても大人に見えました。上司に相談してもらちが明かなかったことも、彼に相談すれば突破口が見えて、本当に頼りになる存在でした。

 夫の実家を初めて訪ねた時、まるで恋人のような義両親を見てびっくり。言葉のかけ方や何げない振る舞いにも愛し合っていることが伝わってきて、年齢を重ねてもこんな素敵な関係の夫婦が身近にいることに勇気づけられました。こんな両親に育てられた人ならきっと大丈夫、幸せになれると確信しました。

 結婚してからもなぜか、「奥さんになってほしい」とプロポーズされたことが。「もうなってるよ?」と返したら、何度でもプロポーズしたいと言ってくれたことがうれしくて、この時の気持ちをお互いずっと持ち続けていたいと思えました。もし100歳まで生きられるとしても、一緒に過ごせる時間は残り70年を切っています。なんて短いのでしょう。一緒に過ごせる日々を大切に、幸せを更新していきたいと思います。

夫 武勇樹[33]ネクスタム 営業

たけし・ゆうき◆1988年、埼玉県生まれ。大学卒業後、飲食店経営会社に就職し、エリアマネージャーなどを経験。不動産会社の営業を経て、2020年から現職。ITエンジニアの人材派遣業務、自社クラウドサービスの営業を担う

 かけがえのない家族との時間を大切にしたくて、今の会社に転職を決意しました。それまでは目の前の仕事をこなすことに頭がいっぱいだったけれど、自分の時間を持てたことで、10年後にありたい自分の姿を思い描いて今何をすべきなのかを考えたり、より勤務先に貢献するためにスキルを身につけたいという気持ちが強くなったりしていることに驚いています。

 家族との時間も増えたのに、それでも早く会いたくて、妻が土日勤務の日は退勤時間に合わせて子どもと一緒に電車に乗って職場のショップまで“お迎え”に行きます。そのまま3人で商業施設を回ったり、食事をしたりすると1日一緒にいられたような幸せな気持ちになれます。

 職場では部下を持つようになり、彼らにも自分と同じように家族との時間やプライベートを充実させたうえで、仕事を頑張ってほしいと思うようになりました。共に働く仲間の幸せもサポートできるリーダーになることが、今後の目標のひとつです。

(構成・森田悦子)

※AERA 2022年6月27日号